経営学部・経営学研究科と大阪府中小企業家同友会が連携協力協定を締結

 5月22日(火)に大阪いばらきキャンパスにて、立命館大学経営学部・大学院経営学研究科と大阪府中小企業家同友会の連携協力協定締結式を行いました。

 2015年度に大阪いばらきキャンパスに移転した経営学部・経営学研究科には、大阪の地域経済を牽引する力である中小企業の振興を通して地域経済の発展に資することが期待されています。これまでも中小企業経営を専門とした経営学部教員が、大阪府中小企業家同友会の協力者として景況調査等に深く関わってきました。また、日本においては、経営者の高齢化が急速に進展し、後継者がなく事業廃業をするケースが増えると同時に、後継者のない事業体のM&Aによる事業継承(承継)も組織的かつ急速に進みつつあり、これまで経営者が築いてきた企業価値を次の世代に円滑に引き継ぐための教育が極めて重要な課題となってきています。

 本協定は、両者の関係を密にし、地域社会における人材育成をはじめとする諸活動の分野において連携・交流を深め、地域経済を牽引する力であり社会の主役である中小企業の振興を通して地域経済の発展に資することを目的としています。

 具体的には、別途締結している「大阪府中小企業家同友会と立命館大学大学院経営学研究科とのゲストスピーカー派遣に関わる協定」(2018年1月9日締結)に基づき、2018年度秋学期より大学院科目「特殊講義Ⅰ(中小企業経営実践講座)」を開講し、大阪府中小企業家同友会会員である企業経営者をゲストスピーカーとして招聘し中小企業経営の実践的諸課題についてお話しいただくことで、リアルで最新の経営課題について学ぶことが可能となります。

 また、事業継承教育に対する課題意識の高まりから、経営学部・経営学研究科において、「事業継承塾」を課外プログラムとして開設します。本プログラムでは、中小企業等の事業継承(承継)を志す経営学部生、経営学研究科院生のメンバー(中小企業の子弟に限定せず)を募集し、ゲストスピーカー講義の受講や勉強会・交流会の実施など事業継承に関する学びや交流を図ります。本プログラムにおけるゲストスピーカーやフィールドの提供などについて、大阪府中小企業家同友会に協力を依頼します。

 さらに、これまで実施してきた取り組みを発展させ、中小企業経営を研究フィールドとする経営学部教員と大阪府中小企業家同友会により組織的に共同研究や勉強会等の実施を検討します。

 これらの取組みを進めることで、経営学部・経営学研究科と大阪府中小企業家同友会は、大阪地域の中小企業の振興や地域経済の発展に貢献していきます。

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