理工学部・川村貞夫教授が双葉電子記念財団の最高の賞である衞藤細矢記念賞を受賞
理工学部の川村貞夫教授が、双葉電子記念財団の最高の賞である衞藤細矢記念賞を受賞しました。
双葉電子記念財団は科学・技術の研究・開発を奨励することにより、産業の振興に寄与することを目的に活動を行っており、本賞は、優れた業績・成果を上げた個人又は団体に贈呈されます。
川村教授は、システムインテグレーションの技術とその技術を説明する科学の研究を長年、学生と共に進めてきました。2010年頃からロボットアームに目(カメラ)を持たせて、運動を制御する視覚フィードバック制御に、数学的にも証明でき、科学としての意義もあるシステムインテグレーション技術を用いた新たな方法を提案されました。本技術を社会に広めるために、卒業生らとともにロボットのベンチャー企業・株式会社チトセロボティクスを設立されています。これらの活動が評価され、受賞にいたりました。
川村教授のコメント
本学のロボティクス学科が1996年に設立されて以来、学科の教育と研究の根幹はシステムインテグレーションであると国内外に主張してきました。実際に、実社会の企業活動においてもシステムインテグレーションは極めて重要です。今回の賞において、このような内容を高く評価していただいたことに大変感謝しています。システムインテグレーションの技術と科学は、ロボティクスの基盤をなす学問領域でありながら、未完成な分野であり、今後も多くの成果が生まれると期待されています。私のアイディアの検証のためにシミュレーションプログラムの製作やロボットを利用した実験などを確実かつまじめに実行してくれた学生の協力がなくては、今までの成果は得られなかったと思います。学生に深く感謝したいと思います。