SDGsワークショップ

学生団体「+ing school」が2022年1月15日(土)と29日(土)に、滋賀県守山市で県内の小学生を対象に「ものづくり×SDGsワークショップ」を実施しました。

学生団体「+ing school」は、友松優里さん(総合心理学部3回生)、森中咲稀さん(経営学部3回生)の二人で活動しており、“伝えたくなる学び”をテーマに、小学生を対象としたワークショップの企画・運営を行っています。また、二人はSDGsの17ゴール達成を目指すボードゲーム「Sustainable World BOARDGAME」の認定ファシリテーターとして、滋賀県内の高校生から社会人、企業を対象に行うSDGs研修の運営にも携わっています。

SDGsワークショップの様子
SDGs研修の様子
SDGsワークショップの様子

海外留学の経験を持つ二人は、日本人の「自己表現力の低さ」に課題があることに着目しました。そこで、2回生時に「 総長PITCH CHALLENGE 2020」で子どもたちの自己表現力を育成するプロジェクトを提案。コンテストを通じて企画内容をブラッシュアップし、2021年3月にアイディアを実践に移すため「+ing school」を立ち上げました。

立命館守山高校出身である二人は、高校生時から授業でSDGsについて学びを深めていました。「近年、社会で注目され、義務教育にも取り入れられているSDGsを自分事化できるワークショップを実施することで、子どもたちの自己表現力につながる“伝えたくなる学び”を提供できるのではないか」と考え、ワークショップの教材を「SDGs」とすることに決めました。友松さんは、「子どもたちの自己表現力の育成を考えた際、私たちにできることは『きっかけづくり』だと思いました。人に話したくなるような学びを提供することで、子どもたち自らが学びを発信し続けてくれると考えました」と経緯を語りました。

これまでにも、滋賀県守山市や米原市で小学生を対象にSDGsやプレゼンテーションをテーマにしたワークショップを5回にわたって開催。1月に守山市で開催した「ものづくり×SDGsワークショップ」では、定員を10名に設定し、当日は守山市だけではなく、滋賀県内の小学生が参加しました。
「つくろう!myエコバック」と題した第1回目では、日常の買い物をイメージしたオリジナルゲームを実施。賞味期限の近い商品を選ぶことでできる食品ロスの削減や、森林を守る「FSCトレードマーク」、海を守る「MSCマーク」、フェアトレードな商品の選択など、身近なところから実践できる持続可能な取り組みを伝えました。第2回目の「つくろう!myせっけん」では、脱プラスチックなどの観点からSDGsについて学びを深めました。子どもたちはゲーム感覚で楽しみながらも、積極的に質問し、発言する様子がみられました。 友松さんは、「子どもたちは、疑問に感じたこと一つひとつを言葉にして投げかけ、そして私たちが伝えたことを素直に受け止めてくれていたのがとても印象的でした。子どもたちの『もっと知りたい!』という気持ちがこちらにも伝わり、大きなやりがいを感じました」と話しました。

森中さんは、「私たちはチラシを配ったり、SNSで発信したりするだけでなく、ボードゲームのファシリテーターとして活動する際にも、活動先で積極的にワークショップの広報に努めています。活動を通してつながりが広がることで、ワークショップに滋賀県内から子どもたちが参加してくれるようになり、ご縁の大切さを強く感じています。また、子どもたちは自身の考えを発信することにとても積極的で、学びの意欲が大きいことに気づきました。子どもたちは想像以上に大きな可能性を持っており、新しいことを知るきっかけさえあれば、さらに成長することを実感しました」と、活動を通した気づきを語りました。

SDGsワークショップの様子
SDGsワークショップの様子
SDGsワークショップの様子

「+ing school」は団体の立ち上げから約1年間、手探りで活動を進めてきました。今後は新規メンバーを募集し、団体の規模を大きくすることで、滋賀県内での活動の活発化および、京都や大阪、兵庫など複数地での開催を通して「より多くの子どもたちに学びのきっかけを提供すること」を目指していきます。学生たちの今後の活躍にご注目ください。

友松優里さん(総合心理学部3回生)のコメント

新型コロナウイルス感染症の影響により2回生から学校生活や授業形態が大きく変化したなか、「せっかくの学生生活を有意義なものにしたい」という思いで友人と始めた活動が、今日まで続けられていることに日々感謝しています。
大きく変化した社会で、置かれている環境はみな同じであるからこそ、そのなかで自分はどのように動くか、何がしたいのか。私たちが「挑戦すること」を選んだように、無数にある選択肢から何らかの形で挑戦を選択する学生が一人でも増えてほしいと思っています。

森中咲稀さん(経営学部3回生)のコメント

私が活動を通して伝えたいことは、自身のレベルアップはいつか社会への貢献や誰かのための活動につながるということです。SDGsのゴール達成のためにはさまざまな解決方法がありますが、私たちが最初に取り組めることは、多くの経験を積みながら、自分自身の価値を上げることだと考えています。今すぐに課題意識を持って行動しなくとも、まずは「自分自身と向き合うこと」。その経験が将来、社会への還元につながると信じています。

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