2024年度 第1回全学協議会代表者会議を開催
2025年1月29日、朱雀キャンパスをメイン会場とし、大学から仲谷善雄総長・森島朋三理事長をはじめ、多くの学園役職者が出席の上、「2024年度第1回全学協議会代表者会議」が開催されました。
全学協議会は、全学生が構成員として参画している自治組織の学友会、全院生が構成員として参画している自治組織の院生協議会連合会、教職員組合、大学(常任理事会)、立命館生活協同組合(オブザーバー)のパートで構成された、教育・研究、学生生活の諸条件の改革・改善について協議を行う場です。この全学協議会のもとに全学協議会代表者会議がおかれています。
「2024年度第1回全学協議会代表者会議」の位置づけおよび議題の設定は、これまでの議論の経過を踏まえたものです。本会議は、次世代研究大学の実現に向けて、学友会や院生協議会連合会との議論を継続しつつ、R2030チャレンジ・デザインの前半期における取り組みを確認すること、学生生活における課題を把握し学友会および院生協議会連合会の見解と大学の評価をもとに、学生・院生と大学との間の一致点と課題を明確化することを目的として開催されました。
これにより、R2030後半期計画の検討に向けた論点を提示し、学生・院生とともに計画の豊富化・実質化を図ることを目指しています。
このような会議の趣旨には、特に2022年度の全学協議会における議論を受けて、大学が見直しを行った学費決定プロセスへの学生・院生の参画の機会が背景としてあります。2025年度の学費に関しては、4月および5月に学友会や院生協議会連合会との懇談会を開催し、大学の財政状況や学費に関する説明と意見交換を行いました。その上で、大学(常任理事会)は2025年度の学費を決定しました。このプロセスは、学生と大学とが相互の信頼関係のもとで、検討途上の情報も含めて共有し、ともに大学を創造していく新たな段階の始まりであると位置づけられます。
以上のような背景と認識の共有を踏まえ、2024年度全学協議会代表者会議の議題が設定されました。
第一議題は、「R2030 チャレンジ・デザイン実現にむけた到達点と課題について」として、まずは学友会・院生協議会連合会からR2030前半期の大学の取り組みに対する見解が表明され、その後で大学から学友会・院生協議会連合会の見解に対するフィードバックがおこなわれました。
第二議題の「R2030後半期計画に向けた議論の進め方について」では、大学の学生部、教学部、研究部、総合企画部からR2030後半期にむけた論点を提示した後、それに対する見解が学友会・院生協議会連合会から述べられました。
代表者会議当日の議論を通じて、学友会から「今回の代表者会議で共有されたものを含めたR2030前半期における課題を2025年度以降に改善を行うこと」、「学園共創活動という言葉の持つ意味を捉え直し、共通の理解を持ったうえで、その議論、懇談を行うこと」、「2025年度以降も多層的な議論の場を設定するとともに、その機会の確保および議論内容の充実のために学友会と大学の双方が積極的に注力すること」の3点が提起されました。また、院生協議会連合会から次世代研究大学の実現には、研究環境や教育の高度化、経済的支援の拡充、修了後のキャリア形成支援といった多岐に渡る課題に取り組む必要があることが提起されました。
そのうえで、R2030チャレンジ・デザインの実現に向けた取り組みの水準を一段高めるため、学生・院生を中心に据えて、学生・院生と大学が、R2030チャレンジ・デザインの後半期の具体化に向けた議論をさらに重ねていき、理解を深めていくことを確認しました。
最後に、仲谷総長から「学友会から指摘を受けたR2030チャレンジ・デザインの学内で浸透していないという問題意識に対しては、大学としても受けとめ、学部生・大学院生・教職員が共創しながら取り組むことが必要であると考えている。その共創のプロセスにおいて、学友会・院生協議会連合会から出された様々な課題の解決にむけて継続的に協議したい」との発言をもって2024年度第1回全学協議会代表者会議は閉会となりました。