キャンパスアジア・プログラムの学生が韓国語・中国語を小学生にレクチャー

キャンパスアジア×立命館小学校-言語を通した未来の懸け橋プロジェクト-

 11月2日、文学部キャンパスアジア・プログラム(CAP)に所属し、現在日本で学ぶ韓国・中国の学生32人が、立命館小学校の児童(2年生)との交流授業に参加しました。立命館学園が進めるアジア・グローバル教育を、小学校にも取り入れる機会の創出を目的とした取り組みで、学生らは韓国語・中国語で趣味や特技、好きな食べ物などを児童らに紹介。授業の最後には、児童たちが韓国語や中国語で自己紹介を行い、言語を通じて異文化理解を深めました。

言語を通して異文化理解

 「グループで共通点を見つけよう」「学生から児童に母語で自己紹介してください」。授業の冒頭、担当の先生から指示があり、学生と児童が少人数グループになって交流授業がスタート。言葉も文化も年齢も異なる児童に対して、学生は緊張しながらも、2カ国留学で培った韓国語・中国語でゆっくりと語りかける。初めて耳にする言葉に児童らは戸惑いながらも、学生からのヒントを頼りに児童らは必死に意味を理解。「みんなの名前を韓国語・中国語で書いて発音してみよう」。授業の終盤、学生たちは、児童らの名前を韓国語や中国語で翻訳し、自己紹介文の完成をサポート。韓国語や中国語で一生懸命自己紹介する児童らを温かく見守りながら、3言語(韓国語・中国語・日本語)を駆使して児童らの話に返答しました。
 授業を終えた学生らは「最初は(自分たちの)日本語レベルが通用するのか不安でしたが、とても楽しい時間でした。学生生活や授業では耳にしない言葉を子どもたちから質問されることもあり、違った視点で日本文化を学ぶことができました」と振り返りました。

多文化共生社会を担う人材を若い世代から育成したい

 今回の取り組みは、先に述べたように、立命館学園が進めるアジア・グローバル教育を、小学校にも取り入れる機会の創出を目的としています。CAP学生と児童の交流により、児童らが英語以外の外国語学習機会の獲得、小学校の次のグローバル教育の可能性の模索などが期待される取り組みです。CAPを担当する金津日出美・文学部教授は、授業後「中韓の学生が日本の子どもたちと交流することで、日本語はもちろんのこと、日本の教育や社会について実際に触れてもらうことが大切だと思います。中韓の学生たちが(自分たちが育った)経験と違うところを見つけ出すことは、異文化理解にもつながり、学生にとっても貴重な機会です」と狙いを語りました。
 今後は、立命館小学校の放課後プロジェクトで希望する児童に対し中国語・韓国語の読み書きレッスンや発表会を予定しています。
 なお、本取り組みは立命館学園の「R2030推進のためのグラスルーツ実践支援制度」を活用しています。

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