2024.10.15 NEWS

総合科学技術研究機構 元村 一基 准教授が「2024年度(第21回)日本植物学会 奨励賞」「第35回 北里大学同窓会 研究奨励賞」「令和6年度 日本植物形態学会 平瀬賞」を受賞

 総合科学技術研究機構 元村 一基 准教授が「日本植物学会 奨励賞」「北里大学同窓会 研究奨励賞」を受賞しました。
 また、元村准教授、生命科学部の古谷朋之助教(現大阪大学・准教授)、笠原賢洋教授らの論文が「令和6年度 日本植物形態学会 平瀬賞」を受賞しました。

 元村准教授は「被子植物の花粉管」を材料に研究をしてきました。この研究を進める中で、世界で初めて細胞質中に“細胞核”が存在しない花粉管を作出することに成功し、この細胞核を除いた花粉管(オス)が、核を持つ正常な花粉管と同様に、雌しべの奥にある生殖器官の “胚珠(メス)”へ辿り着く能力を保持していることを明らかにしました。また、コケ植物の雄性生殖器官の発生の鍵因子についても古谷助教らのグループと共同で発表しました。これらの「植物が子孫を残す生殖現象」における研究成果が評価され、この度の受賞となりました。

「日本植物学会 奨励賞」について

 「日本植物学会賞」は、公益社団法人日本植物学会により、植物学に関する研究業績、日本植物学会員あるいは非会員による学会への貢献に対して広く行われる顕彰です。
 「2024年度(第21回)日本植物学会 奨励賞」には、優れた研究を行い、将来の発展が期待される若手研究者として、元村准教授を含む3名が選出されました。

「北里大学同窓会 研究奨励賞」について

 「北里大学同窓会 研究奨励賞」は、生命科学およびこれに関連する領域の研究者を支援するために、1990年(平成2年)度より授与されている賞です。

「日本植物形態学会 平瀬賞」について

 「日本植物形態学会 平瀬賞」は、この賞を創設した1996年が、平瀬作五郎によるイチョウの精子発見の百周年にあたることに因み、平瀬の功績を讃えてその名を冠したもので、植物形態学の進歩に寄与する独創的で優れた論文に与えられる賞です。

元村 一基 准教授のコメント

 栄誉ある賞を賜り、光栄に存じます。ご指導頂きました先生方、共同研究者の皆様、研究の遂行に不可欠な研究補助の皆様や学生諸君、日々の暮らしを支えてくれる家族、その他研究活動をサポートいただいている全ての方々に心より感謝申し上げます。本受賞を励みとし、さらなる研究の飛躍を目指します。受賞研究に加え、新たな研究領域に挑戦し、引き続き革新的な成果を追求してまいります。

元村 一基 准教授
日本植物学会 奨励賞
北里大学同窓会 研究奨励賞
日本植物形態学会 平瀬賞

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