イェール大学医学部のMichael Caplan教授の講演
イェール大学医学部のMichael Caplan教授の講演

10月24日、びわこ・くさつキャンパス(BKC)で立命館大学の薬学部の学生、大学院生、教員とアメリカのイェール大学の教員、トロント大学の学生が会する留学シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは薬学部が学生の留学参加や国際交流を促進することを目的としています。

シンポジウムの第一部では、イェール大学医学部のMichael Caplan教授による「腎臓上皮細胞に関する研究発表」が行われ、学部生、院生、教員を交えた活発な質疑応答が繰り広げられました。Caplan教授は薬学部の浅野真司教授の分子生理学研究室と長年にわたる交友関係があり、これまでも研究室単位での交流が行われてきました。

第二部では「Beyond borders! 薬学部だからできる留学がある」をテーマに、北原亮学部長の英語での激励からスタートしました。Michale Caplan教授、薬学部で研修生のトロント大学薬学部のJohn Nguyenさん、Esther Parkさん、研究留学の体験者の大塚勇輝さん(D2)、羽田真唯さん(M2)、大島彩乃さん(M1)、薬学部留学プログラムのコーディネーターの天ヶ瀬紀久子教授、近藤雪絵准教授が登壇し、さまざまな角度から留学の魅力について語りました。大塚さんは薬学部独自プログラムに参加した2021年はオンライン留学になってしまったが、今回は海外での研究が実現し、現地の薬局も訪問して日本との違いを実感できたと語ります。羽田さん、大島さん含からも、今回の留学だけで終わらせず、今後も共同研究を目指したりや海外で職を得るなど挑戦し続けたいという意欲が伝えられました。羽田さんの留学は滞在先のMCPHS大学のホームページでも紹介されました。

北原亮学部長
北原亮学部長
大塚さんと大島さん、トロント滞在の様子
大塚さんと大島さん、トロント滞在の様子

質疑応答では、学生から「より良い研究者となるために、何を心に留めているのか?」という質問が投げかけられ、Caplan教授は「より良い研究者になるには、問うことだ(Ask questions.)。研究テーマについて常に問い続けること、これこそが『科学の技法(Craft of Science)』なのだ。」と答えました。トロント大学の学生からは、将来薬剤師になるという視点から「より良い薬剤師として、より良いケアを提供することができる。自分が関わる人々がより幸せになることが何よりのモチベーションになる」との回答がありました。

大塚さんの留学生活の様子
大塚さんの留学生活の様子
Esther Parkさんによる留学紹介
Esther Parkさんによる留学紹介

シンポジウムの締めくくりに、近藤准教授から「『Beyond borders!』とは外国に行くことだけを意味するのではない。今日のような機会に手を挙げて質問をすることも重要なのだ。立命館大学の日常の中でチャンスを見つけて実行してほしい。」というメッセージが伝えられました。

薬学部では、このシンポジウムをきっかけとし、留学をはじめとした国際的な取り組みに挑戦する学生が増えることを期待しています。

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