薬学部・理工学部×玉川小学校「マイドリームスペシャル授業」~大学生活を体験しよう!~
BKCで大学生体験
12月15日(木)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、「マイドリームスペシャル授業」が実施されました。昨年度より実施されている本企画は、JR南草津駅からBKCの間に位置する草津市立玉川小学校の6年生児童107名を対象に、BKCでの授業体験や施設見学、学食体験を通じて大学や大学生に対する「憧れ」を持ってもらおうと企画されたもので、学習意欲の向上にも繋がると好評をいただいております。
本企画を中心的に進めているのは、薬学部 河野 裕允 助教。河野助教が玉川小学校の学校薬剤師を勤め普段から交流があることから実現し、さらに今年度は、河野助教が共同研究を行う小西 聡 教授(理工学部)、服部 浩二 准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)も参画することから理工学部の研究にも触れられる企画となりました。
9時過ぎ頃、元気に登校してきた6年生のみなさんはまずコラーニングハウスⅠ大講義室での薬物乱用防止講演を受講。緊張した雰囲気でしたが、児童のみなさんは真剣に講義を受けていました。続いてグループ毎に大学生との交流タイム。先日の事前交流に参加した学生(下記「関連情報参照」)を含む15名の学生が薬学部から参加し、大学生活全般に関わる質問を小学生から受け交流を深めることができました。
その後クラス毎にわかれ、「薬学部体験」、「理工学部体験」、「学食体験」、「キャンパス見学」の4行程を行いました。
薬学部体験では、薬学部施設内の調剤実習室、薬局カウンターを見学した後、実際に薬を用いた実験を行いました。代表生徒は白衣を着て用意された薬を試験管の中へ。液体によって薬の溶け方が違うことを目の当たりにし、「先生」となる学生たちが「薬は正しく服用しましょう」といった話をすると児童たちは真剣なまなざし。実際に目にすることで学びが深まったようでした。
理工学部体験では、冒頭に小西教授から研究の紹介や、それがどう社会に役立っているのか、また学びを深めるためにはいろんなことにチャレンジしたり、「なぜ」と疑問を持つことが重要であることなどが語られました。その後、小西教授が開発した「マイクロハンドみゅーたん」(マイクロ体内ロボット)を作っている施設を見学したり、電子顕微鏡を用いて「小さい」ものを見たりしました。服部准教授を始め、大学院生も多数案内に参加し、質問タイムも設けたり、さらに「みゅーたん」の体験版に触れられるなど、児童の目は輝いていました。
キャンパス見学では学内見学のほか、アクロスウィングの屋上見学を行いました。玉川はBKCの近隣学区でもあるため、小学校の方面や児童のみなさんの自宅、また天気もよかったため琵琶湖まで一望することができました。そして学食体験では、自身で好きなメニューをとり、レジで支払いを行うなど、学生と同様に利用しました。
4行程が終了したクラスから振り返りを実施。当日の感想や意見などをまとめた後に最後は今年完成したばかりの「BKCスポーツ健康コモンズ」見学へ。プールやトレーニング施設見学のほか、アリーナでは西浦 敏信 教授(情報理工学部)が開発した「オーディオスポット」(指向性を持ったスピーカー)によって、アリーナの半面ずつで違う音楽を流し、それぞれの音が混ざらずに聞こえることを体験してもらい、解散となりました。
今回のような取組みを通じて普段あまりお越しいただく機会がまだまだ少ないキャンパスを直接見ていただけるだけでなく、大学や研究へのあこがれを持っていただくきっかけとなればと思います。また、河野助教は普段研究を中心に生活を送っている学生達としても、自分たちの研究等について分かりやすく説明をしたり、多くの方と交流、コミュニケーションをとることは将来社会に出た時に役に立つということで、学生達にとっても有意義な一日であったのではないかとおっしゃっていました。
今後もBKCでの学びをいかした取組みを実施していきたいと思います。