R-GIRO 研究拠点成果報告シンポジウム「21世紀日本の強靭で安全・安心な社会を築く新たな研究」を開催
11月30日(金)、大阪いばらきキャンパスにおいて、立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)研究拠点成果報告シンポジウム「21世紀日本の強靭で安全・安心な社会を築く新たな研究~子育て支援、公正な司法、災害予防への貢献~」を開催しました。
今回のシンポジウムでは、花王株式会社パーソナルヘルスケア研究所主任研究員の須藤元喜氏が「花王が取り組む人生100年健康づくり」をテーマに基調講演を行い、乳児期からシニアまでの歩き方や生活リズムなどに関する研究成果を報告されました。
また、学内からは、R-GIRO研究プログラムの下で活動する以下3つの人文・社会科学系の研究プロジェクトが、これまでの研究成果を報告しました。
- 「科学的根拠に基づく子育て支援に向けて―いばらきコーホート研究の取り組み―」(総合心理学部 矢藤優子教授)
- 「法学と心理学の融合による新たな司法アプローチー『修復的司法』による問題解決-」(総合心理学部 若林宏輔准教授)
- 「環境史・土地開発史・災害史からみた災害リスクへの対応」(文学部 矢野健一教授、高橋学教授)
会場には、学生・院生、学内教職員に加えて、茨木市および近隣の地域からも多数の参加がありました。今回の研究成果報告のひとつが、科学的根拠に基づく子育て支援に向けた取り組みだったこともあり、日頃研究にも協力いただいている子育て中のファミリーの参加も見受けられました。
プログラムの最後に実施されたパネルディスカッション「安全・安心な社会を築くための提言」においては、地域のシニアの方や赤ちゃんを抱いた母親からも、積極的に質問や提言をいただき、大変活発な議論が展開されました。
シンポジウムを総括した小山昌久R-GIROシニアアドバイザー(国際関係学部特別任用教授)は、「(国連が採択した持続開発な目標であり、17のゴールから構成される)SDGsの17番目のゴールは、『パートナーシップで目標を達成しよう』であり、今後も研究を進めていくうえでは、地域や産業界との連携を重視しながら目標に向かっていきたい」と、締めくくりました。