国際言語文化研究所 国際シンポジウム 『辺境ラップに耳をかせ! Listen to the vernacular voices of the frontier rappers! 』を開催
国際言語文化研究所では、2024年12月13日に国際シンポジウム『辺境ラップに耳を貸せ!Listen to the vernacular voices of the frontier rappers!』を開催しました。
以学館101ホールを会場として、ラッパー4名、尺八演奏者1名のほかDJ、音響の専門家の参加により、本格的なパフォーマンスを伴う、これまでにない新しいスタイルのシンポジウムに挑戦しました。NYのアフリカ系アメリカ人が生み出した抵抗文化としてのヒップホップは、グローバル化によって拡散し、世界各地でローカルな文化と融合しながら独自の展開を見せています。今回取り上げたプエルトリコもその一つの地域で、ヒップホップが地域の歴史、文化、社会を融合させ未来に継承させるメディアとして重要な役割を果たしていることが紹介されました。また、ラッパーであるダースレイダーさんとハンガーさんがこの研究に至る経緯や意義をまとめる講演を行い、新たな学際的研究の試みとしても興味深いものでした。
さまざまな立場の人びとが、音楽化された言語をキーワードに多角的な視点でフラットに語り合う。これは、R2030がめざす、社会と共有される知的価値である「社会共生価値」を創造していく「グラスルーツ・イノベーション」の理念にも適うものでもあります。