立命館大学グローバル教養学部開設記念式典を開催

オーストラリア国立大学とのデュアル・ディグリーで学ぶ世界水準の学部が始動

 オーストラリア国立大学(以下、ANU)とのデュアル・ディグリーで学ぶグローバル教養学部(以下、GLA)が、この春、1期生を迎えてスタートしました。ANUは世界的に優れた教育・研究力を有し、世界の大学ランキングでもトップクラスに位置するリーディング大学です。同学部の開設は、学部全体としてデュアル・ディグリーの学位取得を目指す、日本で初めての取り組みです。

 開設にあたり、4月24日(水)、大阪いばらきキャンパス(OIC)において、デイビッド・アラン・ローソン 在大阪オーストラリア総領事、トニー・アースキン ANUアジア太平洋学群コーラル・ベル・スクール副学群長をはじめ関係の方々をお迎えし、開設記念式典を挙行しました。

 仲谷善雄立命館大学長、トニー・アースキンANU副学群長の挨拶に続き、デイビッド・アラン・ローソン総領事よりご祝辞を頂戴し、GLAを通じて、日豪の両大学が協力して高いレベルの教育・研究を展開することへの強い期待をいただきました。

 続いて、新入生を代表して清水 誉さんが挨拶、中東で暮らした自らの経験に触れながら、「『知識』を持つとは色々なものを学び、覚えること、そしてそれを様々な状況に当てはめることです。そして、『知性』を持つとは、物事を客観的に捉え、様々な知識をつかって疑問に立ち向かう力を得ることです。知識と、それを活かして問題の根本を踏まえることができる知性を持ち合わせていることが大切であり、GLAでの学びを通じて、世界という大きな舞台でさまざまな問題の解決法を導きだせる柔軟性を身につけていきたいと思います。素晴らしい仲間とともに、広い視野をもって勉学に励んでいきます」と、日英両言語を交えた大学生活への抱負を述べました。また、ANUで学びをスタートしたGLA生によるビデオメッセージも紹介されました。

 今秋には、秋入学の学生が加わり、約100名の学部となる予定です。また、国際寮機能を兼ね備えた国際交流拠点「立命館大学分林記念国際交流館(仮称)」がキャンパス内に建設中であり、グローバルな学びを支える環境が一層充実します。立命館大学・学園は、ANUとの新しい形の連携を通じて、これまでにない世界水準の学びをさらに展開してまいります。

仲谷善雄学長
仲谷善雄学長
学生代表挨拶:清水 誉さん
学生代表挨拶:清水 誉さん

仲谷善雄 立命館大学長のコメント
 構想開始から約6年、ANUの関係者の皆さん、私たち立命館関係者は、この画期的な構想を何としても実現すべく、チャレンジを続けてまいりました。そして両国政府・行政関係者の皆さまのご支援もいただき、さまざまな課題をクリアし、今ここに構想実現に至ることができました。
 グローバル教養学部の開設は、日本の高等教育をこれまでとは違う次元に引き上げ、さらには立命館がまさしく「世界の中で語られる学園、世界が語る学園」となるためのターニングポイントとなります。この画期的な学部が世界の課題解決に貢献し、新たな価値を生み出す人材を数多く育みますよう、全力で取り組みます。

トニー・アースキン ANUアジア太平洋学群コーラル・ベル・スクール副学群長のコメント
 オーストラリア唯一の国立大学として、ANUは創立当時からオーストラリア国民のアジア太平洋地域への理解を深めること、アジア太平洋地域の中でANUの地位を高めることを使命としてきました。GLAの皆さんが学ぶアジア太平洋学コーラル・ベル・スクールにおいても、そのことを実感いただけるでしょう。そこには、アジア太平洋地域の国際関係学、政治学、社会学、外交、戦略立案分野の優秀な専門家が世界中から集まっています。立命館大学とともに、この意義深いデュアル・ディグリー・プログラムの取り組みを進めていくことを楽しみにしています。

GLA(グローバル教養学部 : College of Global Liberal Arts)について

 立命館大学が新たに展開するグローバル時代のリベラル・アーツに関する学びと、オーストラリア国立大学(ANU)が提供する世界水準のアジア太平洋に関する双方の学びを、日本・オーストラリアの2つのキャンパスでそれぞれ修め、4年間で両大学の学位(立命館大学:グローバル教養学、ANU:アジア太平洋学)の取得を目指す。海外大学とのデュアル・ディグリー・プログラムを教育課程の全面に組み込んだ学部としては日本初。授業はすべて英語で行われ、ANUの授業の一部は、同大学教授陣によって、大阪いばらきキャンパス(OIC)でも開講される。

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