第14回日本科学史学会学術奨励賞を受賞の坂井めぐみ氏

2020.09.24 TOPICS

坂井めぐみ専門研究員が 第14回日本科学史学会学術奨励賞を受賞

坂井めぐみ氏が第14回日本科学史学会学術奨励賞を受賞

坂井氏と賞状、著書
坂井氏と賞状、著書

このたび、坂井めぐみ 専門研究員(衣笠総合研究機構)の著書『「患者」の生成と変容:日本における脊髄損傷医療の歴史的研究』が、独創的な研究業績と認められ、第14回日本科学史学会学術奨励賞を受賞しました。

日本科学史学会学術奨励賞は、我が国の科学史および技術史の研究に多大の功績があったと認められる者への顕彰を目的として日本科学史学会が2006年度に創設した4賞のうちの一つで、研究歴の短い研究者の顕彰を目的とするものです。

著書を中心とした研究業績が受賞理由

晃洋書房刊『「患者」の生成と変容 日本における脊髄損傷医療の歴史的研究』
晃洋書房刊『「患者」の生成と変容 日本における脊髄損傷医療の歴史的研究』

坂井研究員の『「患者」の生成と変容:日本における脊髄損傷医療の歴史的研究』は、同氏の博士論文(2018年)を加筆するかたちで、2019年7月に晃洋書房より刊行されました。

これまで見落とされてきた脊髄損傷者の「治癒には結びつかない医療」が、いかに形成・展開したのかについて社会情勢、医療制度、法律、患者の生活と関連づけながら、幕末期から現在にわたって検討することにより、「患者」の位置づけがどう変容したのかを示した医療史研究です。現在および将来の再生医療研究の方向性について問い直す視点も提示しています。

坂井氏は2019年度より本学の衣笠総合研究機構専門研究員として研究者としてのキャリアを重ねている新進気鋭の若手研究者です。今後の研究展開が期待されます。

<受賞のコメント>
日本科学史学会学術奨励賞を受賞いたしました。このような賞をいただけて大変光栄です。
今は、人工妊娠中絶の技術や胎児の標本の歴史について調べています。これからも科学史および技術史の分野に貢献できるよう、地道に研究を続けていきたいと思っております。ありがとうございました。

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