2023年2月6日(月)~2月14日(火)、立命館大学法科大学院は、学術連携協定を締結しているシドニー大学ロースクールとの共同開講科目である「英語で学ぶ日本法と経済」(京都セミナー・東京セミナー)を朱雀キャンパスおよび東京キャンパスにおいて、3年ぶりに開催しました。

 本セミナーは、日本人講師と外国人講師が英語で日本法の内容について集中講義を行うもので、2005年に文部科学省による法科大学院形成支援プログラムの一環として始まりました。新型コロナウィルスの影響による2回の休止を挟んで、今年度で16回目の開催となります。今年度は本学とシドニー大学の教員を中心に、他大学の教員や海外業務に携わる弁護士、元外交官など、様々な講師を招きセミナーを開催しました。

 今年度は、本学13名(法科大学院院生、法学研究科院生、法学部生)と、シドニー大学25名(ロースクール院生、法学部生)が受講しました。受講者の国籍は世界10か国におよび、国際色豊かなセミナーとなりました。

 京都セミナーが開催された朱雀キャンパスでは、憲法、民事法、刑事法、行政法、ジェンダーと法など幅広い日本法の分野について、日本人講師と外国人講師がペアになって講義を行いました。受講生たちは、グループディスカッションやプレゼンテーションを通じて、お互いの国の法文化の違いを意識しつつ、法制度や法運用を比較法的観点から考えることができました。また、フィールドワークの一環として行われた大阪地方裁判所の裁判傍聴では、裁判員裁判を傍聴して陪審制度との違いについて議論を交わし、日本の刑事裁判への理解を深めました。そして東京セミナーは東京キャンパスで開催され、グローバルな視点で法と経済について学びました。

 本セミナーを受講したシドニー大学院生からは、「講義やディスカッションを通じて、豪州法と日本法の比較ができて視野が広がった」といった感想などが聞かれました。また、本学院生からは、「普段の司法試験の勉強とは異なり、グローバルな視点で日本法を見直すことができたこと、シドニー生と国際交流できたことで、勉強のモチベーションがより高まった」といった感想などがありました。

 来年度以降も、より多くの豪州学生を迎え入れて、京都セミナー、東京セミナーを開催してまいります。

修了式後の集合写真
修了式後の集合写真

法科大学院『21世紀地球市民法曹』について

 法科大学院では、世界をフィールドに活躍する『21世紀地球市民法曹』の養成を教育目標に掲げています。『21世紀地球市民法曹』とは、グローバルな視点と鋭い人権感覚を備え、さまざまな分野・専門領域において活動する法曹を意味します。
 『21世紀地球市民法曹』を養成するため、本セミナーのほかに、学術連携協定を締結しているアメリカン大学ワシントン・カレッジ・オブ・ローへ院生を派遣する「外国法務演習Ⅰ(ワシントンセミナー)」や、アメリカン大学から教員を招聘し英語で英米法を学ぶ「英米法基礎」などの科目を開設しています。英語を使い日本法や海外法を学ぶ機会を作りグローバルに活躍できる人材養成を行っています。

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