亀田誠治氏の特別講義「オンライン、オフライン どっちがいい?」を開催

 1月27日(金)、本学の客員教授である反畑誠一先生(音楽評論家)の企画による、亀田誠治氏(以下亀田氏)の特別講義「オンライン、オフライン どっちがいい?」がオンラインで開催されました。今回の特別講義には、約80名の学生が参加しました。
 亀田氏は、椎名林檎、平井堅、スピッツ、GLAY、いきものがかり、JUJU、Creepy Nuts、関ジャニ∞など多くのアーティストをプロデュースした音楽プロデューサーで、東京事変のベーシストとしても活躍。2007年および2015年には日本レコード大賞で「編曲賞」、2021年には映画「糸」で日本アカデミー賞「優秀音楽賞」を受賞しています。

 冒頭、亀田氏はオンラインからオフラインに回帰しつつある日常生活、ライブエンターテイメントの動向を解説。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、急速に発展したオンラインライブの情勢を振り返りつつ、亀田氏が企画する「日比谷音楽祭」などを事例に、オンライン、オフラインそれぞれの強みと課題について説明されました。

亀田誠治氏
亀田誠治氏

 その後、今次のライブエンタメ、大学の授業などにおける、オンラインとオフラインのそれぞれの魅力や課題について、亀田氏と学生たちのインタラクティブなセッションがスタート。オンラインの魅力について、オンラインクッキングや海外の音楽ライブイベントをリアルタイムで見られるなど、多くの選択肢がオンラインによって持てたことに肯定的な意見がありました。一方、オフラインの魅力として、偶発的な人との出会いや他愛もない会話などから生まれる気づきの重要性に関する意見などが出ていました。

講義の様子

 亀田氏は、バーチャルYouTuberの音楽プロデュースなど、オンラインでの音楽発信に携わる中で、さまざまなアーティストによる表現が生まれてくる現代だからこそ、異なるバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションをとり、新たな音楽の在り方を模索していく重要性を述べられました。
 そして、オフラインの音楽ライブイベントの魅力について、開演前のドキドキした空気感、スタッフの方たちが楽器を準備する様子、SEが流れてライブが始まるときの高揚感、そして目の前で鳴っている全ての楽器の音を波動として、同じ空間にいる多くの人と共有できる魅力について、ご自身の経験を踏まえながら語りました。

 最後に、亀田氏から参加した学生たちに向けて、「相手の立場に立ち、理解しようとすることが大切です。そのためにも人の話をよく聞きましょう。そうすることで相手もあなたに心を開いてくれると思います。それでも、今後の人生、対人関係でぎくしゃくしてしまうことがあるかもしれません。そんなときは、そこから少し距離を開けてみましょう。時間が経ってお互いが成長し、分かり合える時が来たりするものです。心の平穏を保ちながら、ほどよく頑張りましょう」とエールが送られました。

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