キューバ共和国のハバナ医科大学と学術交流協定を締結
2024年3月12日、立命館大学とキューバ共和国のハバナ医科大学による協定締結調印式がキューバ共和国のHotel Meliá Cohíbaにて行われました。本学からは、鈴木華子・総合心理学部准教授が代表して出席。「Well-being」に焦点を当てた心理学研究を両機関が連携して取り組みます。
ハバナ医科大学は、1976年にキューバ共和国にて設立された、医学分野の高度専門人材を養成する機関です。
鈴木華子・総合心理学部准教授は、「社会情動的な学びの国際研究ネットワーク;世界教育学会に認証された国際共同研究ネットワーク」に参画し、社会文化的背景を考慮に入れた「社会情動的な学び(Social Emotional Learning : SEL)に関する研究を進めています。
今回の協定は、鈴木准教授が進めてきた国際共同研究から得た示唆を基盤として、ハバナ医科大学の研究者らと新たな研究を展開することを契機に締結する運びとなりました。今後は、「Well-being」に焦点を当て、さまざまな文化的背景・文脈を考慮した調査研究を進めていく予定です。
鈴木華子 総合心理学部教授のコメント
心理学は人の心や行動に関する学問で、欧米を中心に発展してきました。人は社会の中で、周囲の人たちや社会と相互に影響し合いながら生きていることを踏まえると、それぞれの地域を取り巻く社会文化的な文脈を考慮し、それぞれの土地に根付く世界観を取り入れて研究を進めていくことが重要と考えています。各地の文脈から捉える「well-being」とはどのようなものなのかということにまず興味があります。世界中が多くの課題に直面する中、世界で生きる私たちひとりひとりの心の健康を促進していけるような研究を展開していきたいと思っています。