6月21日、衣笠キャンパスで産業社会学部スポーツ社会専攻が主催した講演会「Jリーグクラブ京都サンガF.C.とソーシャルデザイン:サッカーを核にした地域づくり」を開催しました。

 本講演会は、スポーツビジネスやスポーツを通じたまちづくり、地域活性化に関心のある学生を対象に、Jリーグ・京都サンガF.C.をはじめ、亀岡市や特定非営利活動法人京都ほっとはあとセンターの事例から学ぶ取り組みです。産業社会学部のソーシャルデザインスタディーズ実践科目の授業を公開する形で開催しました。

 冒頭、スポーツ社会専攻の松島剛史教授から「スポーツやサッカーを軸にした地域活性化をさまざまな角度から知っていただきたい」と講演会の趣旨が説明されました。

 講演会では、最初に株式会社京都パーブルサンガ地域連携本部・ホームタウン推進部の柴田敏雄部長から「地域と共に歩むクラブへ」と題した講演が行われました。柴田氏からは京都サンガF.C.やJリーグ、ホームタウン活動について紹介があり「サッカーを機会としたまちづくりを、行政や地域企業の方々と連携して取り組むことが重要」とし、「サンガの選手、スタッフ、フロントが一緒になり地域とともに成長するクラブでありたい」とあるべき姿について語られました。

株式会社京都パーブルサンガ地域連携本部・ホームタウン推進部の柴田敏雄部長

 続いて、亀岡市役所生涯学習部生涯スポーツ課の小林秀範課長から「亀岡市の取り組み:京都サンガF.C.と共に進める地域活性化」と題し市政の視点からみたサッカーとまちづくりについてご講演いただきました。ホームタウンとしてさまざまな活動を積極的に進める中、サッカーが持つ力を総合的に活かしたまちづくりを模索していることを含め「京都サンガF.C.と心ひとつに未来を共に創りあげていく」と力強くお話いただきました。

亀岡市役所生涯学習部生涯スポーツ課の小林秀範課長

 最後に、特定非営利活動法人京都ほっとはあとセンター事務局の澤田雄児事業主任から「Jリーグクラブ京都サンガF.C.とソーシャルデザイン サッカーを核にした地域づくり」をテーマに障がいを持つ方の社会参加に関する京都サンガF.C.との連携事業についてご紹介をいただきました。ホームゲーム開催時のスタジアム周辺に販売ブースを設け販売・出展していること、障がいを持つ方が活動を通して変化する心の模様・エピソードが紹介され、社会福祉法人等との連携の重要性を強調しました。

特定非営利活動法人京都ほっとはあとセンター事務局の澤田雄児事業主任

 講演を終え、スポーツ社会専攻長の漆原良教授はソーシャルデザインの視点を通して、スポーツを軸にした地域活性化に関わる人・組織・企業の思いや意味を知り、将来そうした現場で活躍してくれる人材を目指していただけると嬉しい」とコメントしました。

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