立命館大学万博学生委員会「おおきに」がAPUで研修会 ~中島さち子氏らと意見交換~
7月4日・5日、立命館大学万博学生委員会「おおきに」から選考された16名が、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)への参画に向けた研修として立命館アジア太平洋大学にて開催された異文化交流プログラムに参加しました。
立命館大学万博学生委員会「おおきに」は、大阪・関西万博への参画を学生の学びと成長の機会につなげるため2023年4月に発足、社会課題の解決に貢献したい学生や、大阪・関西万博という世界的なイベントに関心がある学生が集まり、活動をスタート。現在、16学部から約100名の学生が参加し、ミッションとして「未来への挑戦」を掲げ、社会課題に対する解決策の提案や、学生と地域・企業などをつなぐ架け橋としての取り組みを続けています。
本プログラムでは、大阪・関西万博への参画へ向け、立命館が取り組むプロジェクトへ学生が主体的に関わり、未来社会を創る「創発性人材」へと成長することを目指します。在学生の約半数が国際学生である立命館アジア太平洋大学(以下、APU)を開催地とし、参加学生は2日間に渡り、世界中から来場者が訪れる大阪・関西万博本番に向け、多様性に富んだグローバルな環境に自ら触れ、学び、考えました。
プログラム初日、APUで初開催となった「いのちの遊び場 クラゲ館」(以下、クラゲ館)全体定例会議に出席、その後、テーマ事業プロデューサーである中島さち子氏やクラゲ館関係者、APUの学生団体と交流、意見交換等を実施。
全体会議では「おおきに」の取り組みを報告。「おおきに」大阪いばらきキャンパス代表の髙木葵凪さん(総合心理学部2回生)から、6月に開催されたPLL Talksやクラゲ館に関するワークショップ、また、8月に予定している「おおきに合宿」や9月に予定している万博ワークショップコンテストについて報告。また、各企業からクラゲ館についての提案に対し、意見交換する姿が見られました。
プログラム2日目には、別府市役所観光課および文化国際課を訪問。別府市はAPUの開学から外国籍の人口が大きく増えており、同市の多文化共生施策やインバウンド誘致の取り組みについて学びました。学生からは、多文化ならではのトラブルやその解決方法、別府市の情報発信について等、質問が続きました。
プログラムを通じて、APUの学生団体から各国の文化や歴史、各団体の取り組みについて日本語および英語で紹介があり、また、各国の伝統的な楽器を演奏するなど、音楽や踊りを交えながら伝統文化を体験しました。プログラムの最後には、APUの学生が複数の国・地域の言語や文化を週替わりで紹介するイベント「マルチカルチュラル・ウィーク」にも参加し、「おおきに」の学生は同世代であるAPUの学生との交流を通じて世界を感じ、大阪・関西万博に向けて英語の習得や国際交流にも意欲、関心が高まりました。
中島さち子氏からは「立命館がどんどん活動してくれることは、他の取り組みにも波及するので大変ありがたい。すぐに形にできるグループ、そうでないグループもあるけれど、それもいい。とことん悩みをぶつけてほしい」と激励の言葉がありました。
参加した学生からは「立命館大学だけでは感じることができなかった異文化を肌で感じることができた」「これからどうやって一人残さず『いのちを高める』かを具体化したい」「英語で話したいのに伝わらずもどかしさを感じた。英語の習得を決断するきっかけになった」等、今後の取り組みについて前向きな声が聞かれました。
今後は、当プログラムでの学びや経験について報告会を実施、各グループでの取り組みに活かします。また、中島さち子氏等によるグループ単位でのメンタリング、大阪・関西万博に関連する他団体との交流等を予定しており、学園ビジョンR2030 で目指す「将来の社会のあるべき姿を思い描き、その実現に向けた新たな価値創造に挑戦」し、大阪・関西万博への参画・出展を目指します。