Final Presentationに向けたGroup Wrokの様子

Asian Community Leadership Seminarの概要

立命館ステージの様子(堀江准教授による講義)
立命館ステージの様子(グループプロジェクト)

 2016年度から、立命館大学では、慶熙大学校(韓国)、淡江大学(台湾)の3大学が共同で行う国際教育(海外留学)プログラムとして、「Asian Community Leadership Seminar」(以下、ACLS)を開講しました。
 このプログラムは、2014年に採択された「スーパーグローバル大学創成支援事業」の一環として、学部生を対象とした全学型の国際教育(海外留学)プログラムとして、新たに取り組むものです。
※2016年度のプログラム詳細は、こちら(立命館大学 海外留学プログラムHP)

 ACLSの一つの特徴は、3大学の学生が各大学キャンパスを1週間ずつ移動し、各国際寮で共同生活しながら学ぶ「移動キャンパス」です。英語を共通言語として、Peace・Asia・Futureをキーワードに、アジアに共通する現代の諸問題に対する解決策を、各ステージでの講義やフィールドワーク体験をもとに文化・社会背景の異なる学生が協働するPBL(Project/problem-Based Learning)を通じて提案することを目指しました。
 今年度は、2016年8月7日(日)から8月28日(日)まで実施され、3大学から26名(立命館大学8名、慶熙大学8名、淡江大学10名)が参加しました。本学国際教育推進機構 堀江未来 准教授がこのプログラムのトータルコーディネーターを担当し、韓国・台湾への引率も行いました。
 学生の国籍は多岐に渡り、日本・韓国・台湾のみならず、中国・アメリカ・ブルキナファソ・ハイチからの学生も参加しました。日本・韓国・台湾の3国の視点のみならず、各自の異なる文化や価値観を互いに理解・尊重し、友情を育みつつ、諸問題の解決に向けて、時間と場所を共有しながら切磋琢磨する経験をしました。

「移動キャンパス」で、時間と場所を共有しながら学び合う

テーマに関連した企業や博物館訪問などのフィールドワークも実施(慶熙大学ステージでの様子)
ゲスト講師を迎えた講義・ワークショップも実施(淡江大学ステージでの様子)

 まず、1週目の立命館でのステージでは、「Asia」を主眼にした “global leadership and citizenship”を主なテーマとして学び、日本、韓国、台湾(また他の学生の出身国)の社会の中で目に見えないところも含めた文化の違いと文化的相対主義の態度に向けた意識や感性を身につけました。本学国際教育推進機構 石川涼子 准教授による“Justice in globalizing Asia”のレクチャーとワークショップや、本学「国際平和ミュージアム」の見学・レクチャーを踏まえた平和に関する議論や、それぞれのプレゼングループが計画したフィールドワークなども行い、そこで学んだ概念を分析しながら、立命館ステージでのグループプロジェクトをまとめていきました。また、同時並行で、多文化メンバーのチーム・ビルディングも行いました。
 2週目となる慶熙大学校ステージでは「Peace」を主眼に、また3週目の淡江大学ステージでは「Future」を主眼に、各大学での講義やワークショップ、企業訪問やフィールドトリップなどを行いました。淡江大学ステージの最終日には、Future workshopの手法にしたがって考えを深めた各グループのテーマについてプレゼンテーションを実施しました。

Asia、Peace、そしてFuture

最終プレゼンテーション(淡江大学ステージ)
プログラム修了式(淡江大学にて)

 参加した学生は、これらの3週間のプログラムを通じて、異文化理解力・適応力や、国際的視野で創造的・批判的・主体的に考える力を養いました。また、学生は3大学の枠をこえた深い友情をはぐくみました。このような学生同士の関係は、東アジアのみならず世界の平和と持続的な発展の礎になるとともに、東アジアを含む世界の安定に寄与しうるものと考えています。

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