国際会議等の運営や裏側を学ぶ「MICEセミナー」
昨年に続き、2024年8月28日、9月10日~12日の4日間、立命館大学国際部・キャリアセンター・学生部の3部と日本コンベンションサービス株式会社(以下、JCS)が協働し、「国際会議等の運営や裏側を学ぶ『MICEセミナー』」を実施しました。
本セミナーは、「MICE事業について、体系的な講義・フィールドワーク・ワークショップ等を通し、グローバルな視点で実学として学び、知見・経験を広げること」「学生生活で自身の興味・関心分野を見つけ、広い視野で物事を捉え、自ら行動ができるようになること」を目的としており、今年度は大学院生の参加もあり、留学生を含めて約20名が参加しました。MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称です。
初日は、「第27回国際昆虫学会議」の見学からセミナーを開始し、昆虫学会議における MICE 事業に関するレクチャ―を受けた後、会場の導線をたどりながら、受付から退場までの施設案内の効果的な配置の在り方について体感することができました。
2日目は、OICでJCSの方からの講義が実施され、MICEの基礎的な知識についての説明や、現在進行中である「大阪・関西万博」の準備の舞台裏についての担当者ならではのリアルな説明がありました。参加学生からは、万博事業のやりがいや会場の規模感について質問などが出されました。
3日目は万博開催を来年に控えた大阪市でMICE 事業に関連の深い施設として、大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル大阪、ANA クラウンプラザホテル、大阪松竹座を見学し、通常見学できない場所を訪問したり、表には出にくい裏話を伺ったりしながら貴重な経験を積むことができました。
最終日4日目の「国際会議運営ワークショップ」では、参加学生は、4つのグループに分かれ、前日に見学した大阪のMICE施設見学の知識をベースに、大阪とそれ以外の都市を比較して、どちらに国際会議を誘致するのが望ましいかというテーマでプレゼンテーションを行いました。参加学生には講評の後、JCSの方から修了証が手渡されました。
参加学生からのアンケートには、日常生活では体験することのできない国際会議に参加できたことや宿泊・文化施設の見学ができたこと、またそれらの経験から2025年大阪万博への期待と理解が深まったなどのコメントがあり、来年の大阪・関西万博を含めた国際交流や今後のキャリアプランに生かすことのできるセミナーとなりました。