2025年2月14日(金)~22日(土)の9日間、立命館大学の衣笠キャンパスを拠点に「Young Ambassador Program 2025」(日中韓青年大使プログラム、以下「YAP」)が開催されました。本プログラムは、Trilateral Cooperation Secretariat(日中韓三国協力事務局、以下「TCS」)が主催、立命館大学がホストを務め、日本・中国・韓国の外務省の後援を受けて実施されているものです。
 YAPは、2013年の創設以来、三国間の相互理解と協力を促進するTCSの代表的な青少年交流事業として発展してきました。11回目となる今回は、日本、中国、韓国から学部生および大学院生30名が参加し、専門家による講義、キャリアトーク、文化体験、グループワークなどを通じて、三国間協力について多角的に学びを深めました。日本での開催は初で、新たな節目を迎えたプログラムとなりました。

開会式と特別対話セッション「大使との対話」

 開会式は、2月15日(土)衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームで開催され、TCSの李熙燮(イ・ヒソプ)事務局長と本学の仲谷善雄学長が登壇し、YAPの意義と、京都という歴史と文化の中心地で行う三国間交流の重要性を強調しました。続いて行われた「大使との対話」では、各国の元大使らが登壇し、参加者と活発な意見交換を行いました。

多彩かつ充実したプログラム

 今回のYAPは、衣笠キャンパスと京都市内の世界遺産や文化施設を舞台に、三国間の協力と国際社会での活躍を目指す若者の成長を促すため、多様なプログラムを展開しました。

専門家による講義

 国際関係や文化交流の分野で活躍する専門家を招き、三国間協力の課題や可能性についてのディスカッションを行いました。

キャリアトーク

 各国の若手外交官や専門家が集まり、国際関係のキャリアに関する実体験やアドバイスを共有しました。三国間協力の現場で求められるスキルや、将来のキャリアパスについて、参加者は具体的な指針を得ることができました。

京都ならではの文化体験

 参加者は、二条城、漢字ミュージアム、京都伝統産業ミュージアムを訪問するとともに、書道も体験し、日本文化への理解を深めました。こうした文化交流の機会は、異なるバックグラウンドを持つ参加者同士の対話を促し、相互理解の深化につながりました。

グループプレゼンテーションと閉会式

 2月21日(金)には、衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームにて、グループプレゼンテーションが行われ、三国間協力に関して多様なテーマにおける施策が提案されました。
 続いて行われた閉会式では、TCSの代表者がプログラムの成功を祝うとともに、京都での9日間が今後の国際協力への大きな一歩となることが強調されました。

未来への展望

 本学で開催された今回のYAPは、日中韓の若者たちが実りある関係を築き、異文化理解を深めるための重要なプラットフォームとなりました。
 次回のYAPは2026年に韓国で開催される予定です。今後も本プログラムを通して、日本、中国、韓国の若者のさらなる交流と協力が発展していくことが期待されます。

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