中央アフリカにある赤道ギニアで、2024年2~3月の3週間にわたり、柔道部の宮尾若那さん(国際関係学部3回生)が現地のナショナルチームに柔道指導を行いました。

 ナショナルチームは18~30歳の柔道経験者約15人で構成されています。しかし、柔道は赤道ギニアでメジャーなスポーツではないため、指導者やチームのレベルも国際試合で勝てる基準に達していません。現地のスポーツ省が柔道選手を国家的に強化しようと指導者を探していたところ、偶然にも赤道ギニア政府の関係者と知り合いだった宮尾さんに白羽の矢が立ちました。

 小学2年生から10年以上の競技歴を持つ宮尾さんは、現地でホームステイしながら指導にあたりました。赤道ギニアの公用語はスペイン語のため、第二外国語の授業で1年間学んだだけの宮尾さんはコミュニケーションの壁に直面しました。それでも事前に立てた練習メニューで指導に必要な単語をあらかじめ調べ、入念に準備するなど工夫しながら乗り越えました。

 3週間という時間に限りがある中、何とか上達してもらうため、宮尾さんは基礎練習の動きの意味を必ず伝え、論理的に理解してもらうことに努めたといいます。宮尾さんは「母国語の通じない海外で指導する経験を通じ、自分が柔道をするときもより論理的に考えて取り組むようになりました。また、生徒たちが口々に『柔道が好きだ』と言っていたのが印象的で、地球の裏側でこんなに柔道に情熱を注ぎ、応援しようとしてくれている人たちがいることを知って胸が熱くなりました」と振り返り、「今後も機会があれば、海外で柔道の普及や指導に取り組みたい」と抱負を語りました。

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