日本・インド・イノベーション・セミナーの様子

立命館は日印の教育・研究プラットフォーム形成を提案

安倍首相のインド訪問にあわせて開催されたシンポジウム
安倍首相のインド訪問にあわせて開催されたシンポジウム
シンポジウムで講演する吉田総長
シンポジウムで講演する吉田総長

 12月11日(金曜日)、インドのニューデリーで日本・インド・イノベーション・セミナーが開催され、吉田美喜夫総長が日本とインドの科学技術協力について講演を行いました。学校法人立命館が日印関係強化を実現するための方法として、「大学を核とした日印教育プラットフォーム」の形成を提案しています。
 このセミナーは日本貿易振興機構(JETRO)が主催したもので、ニューデリーのタージ・パレスホテルの会場には、日印両国の経済界や学術関係者らが出席。(1)科学技術協力、(2)産業イノベーション、そして(3)日本の質の高いインフラとインドへの貢献の3部構成で、日印の代表が登壇し講演を行いました。
 吉田総長は第1セッションの「日本・インドの科学技術協力」で、文部科学省の戸谷一夫審議官、科学技術振興機構の濱口道成理事長、東京大学の古谷研副学長に続いて登壇し、立命館が新時代を担うイノベーションマインドの人材を育てる必要性を強調。その際、立命館イノベーションのDNAの一例として、世界の食文化に大きな変革をもたらした立命館卒業生の故・安藤百福氏をあげました。世界初のインスタント「チキンラーメン」や世界初のカップ麺である「カップヌードル」の開発者である故・安藤氏と立命館が関係しているとの話に、出席者は興味深く耳を傾けていました。
 立命館大学は、2010年11月、日本の大学として最初にニューデリーのオフィスを開設し、これを「海外共同利用事務所」と位置づけ、オールジャパンによる日印の学生交流や教育・研究を発展させることに貢献してきました。吉田総長は、その実績を踏まえた上で、インドの高い科学技術力をいっそう高めることにつながる、総合マネージメント・プロデュース力を発揮する人材が望まれると力説しました。 その上で、アジア太平洋大学と立命館大学を傘下におさめる立命館として、「大学を核にした日印教育・研究プラットフォーム」を形成することを提案。日印両国政府・産業界および大学研究機関も含めた課題解決型の研究プラットフォームの形成に立命館がかかわることにより、日印両国の成長に寄与できる人材を育成できるとの決意を表明しています。

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