スリランカ・スリジャヤワルダナプラ大学MBA学生の一日研修を実施
2017年7月25日(火)、スリランカ民主社会主義共和国のスリジャヤワルダナプラ大学(University of Sri Jayewardanepura)Postgraduate Center for Business Studiesで学修するMBAの社会人大学院生88名、教員7名を対象に、大阪いばらきキャンパス(OIC)にて経営研修を実施しました(主催:国際部 OIC国際教育センター)。
同大学からは、2015年7月に教員対象の研修を立命館大学ならびに立命館アジア太平洋大学(APU)で受け入れており、それ以降の繋がりのもと、今回の大学院生を対象とする研修先として、立命館に依頼があったものです。
研修は基調講演に始まり、立命館側からの講義、大学院生によるプレゼンテーションのほか、スリジャヤワルダナプラ大学からも教員による講義や大学院生のプレゼンテーションを取り入れた、相互のセッションによって展開されました。
基調講演に立った、スリランカ出身のモンテ・カセム 学校法人立命館理事補佐・元立命館アジア太平洋大学学長は、講演の冒頭、「立命館に一度に来校したスリランカの方々の数としてはこれまでで最大規模ではないか」とふれ、続いて、2015年10月の日本・スリランカ首脳会談での「日・スリランカ包括的パートナーシップに関する共同宣言」を受けて同年12月に設置されたJ-SLIP(Japan-Sri Lanka Innovation Platform)に関する講演を行いました。
立命館側からは、今田 治 経営学部教授による日本の自動車産業の発展と生産システムのイノベーションに関する講義(ファシリテーター:原 陽一 経営学部教授)と、テクノロジー・マネジメント研究科博士後期課程のAlexander GUZMAN氏(コロンビア出身留学生)による人工知能を用いたリスクマネジメントに関するプレゼンテーション(ファシリテーター:青山 敦 テクノロジー・マネジメント研究科教授)が行われました。
スリジャヤワルダナプラ大学側は、スリランカのアパレル産業の過去と未来に関する講義のほか、大学院生プレゼンテーションでは複数の学生が交互に壇上に立ち、植民地前・植民地中・植民地後それぞれのスリランカ社会とマネジメントについて発表を行い、日本のマネジメントとの類似点も見られる内容でした。
講義セッションに続いて行われたパーティーでは、スリジャヤワルダナプラ大学の訪問団代表教員であるBhadra Arachchige氏が挨拶に立ち、「日本での研修を通じて学んだことを、スリランカに戻って以降、母国の発展や海外との連携のためにぜひ役立ててほしい」と力強く述べられました。
一行は、日本国内の企業訪問なども行い、日本の企業経営に関する見識を深めた後、研修最終日となる一日を立命館の研修で締めくくりました。
今回の研修を機に、スリジャヤワルダナプラ大学と立命館との友好を深め、今後も国際教育センターでは、研修の受入などを通じた交流を積極的に展開していきます。