草津市立玉川小学校6年生の大学体験授業を受入れ~立命館大学BKCスペシャル授業~
2018年2月8日(木):遠隔通信で事前交流
びわこ・くさつキャンパスが位置する草津市玉川学区の草津市立玉川小学校では、6年生が大学訪問を通して将来の進路や大学生活への夢に繋げるというねらいで「スペシャル授業」を実施しておられます。同小学校の学校薬剤師を勤める本学薬学部河野助教が主となって2015年度より受入れ、今回が3年目にあたります。
今年度は2月15日(木)に実施されるにあたって、受入サポートする学生たちと同小学校6年生が、体験授業一週間前の2月8日(木)にサイエンスコア201実習室と同小学校を遠隔通信で結び、和やかな雰囲気で事前交流しました。
学生たちは自己紹介の後、小学生から「なぜ立命館大学を選んだのですか」「受験は大変でしたか」「1日何時間くらい勉強しますか」「どんな大学行事がありますか」などの積極的な質問を受け、「大学は小学校と違って自分の興味関心がある分野を学べるけど、受験は大変でした」「立命館大学は学部が多くて色んな人と出会えるし、学園祭ではサークルや部活で模擬店を出したりして楽しいです」など、小学生にもわかりやすい言葉で答えていました。
2018年2月15日(木):スペシャル授業当日
朝9時過ぎに3クラス99名の小学生たちがBKCに到着。河野助教の薬物についての講義を真剣な眼差しで聴いた後、薬学部生との交流タイムでは学生に色々な質問をしていました。こういった場面での親しみやすい雰囲気作りを学生たちが担っています。
交流タイムの後は、3クラスがそれぞれ以下の3工程を交替で体験しました。
【薬学部実習体験】
児童たちは、まず白衣を着る段階でワクワクしている様子が見受けられました。そして予め用意してあった薬を様々な種類の飲み物に入れ、色が変わったり発泡したりする状態を見て「薬はお水や白湯で飲まないと、効果が薄れる」と河野助教や学生たちから説明を受け、納得した表情で聞いていました。
【おえかきんでん体験】
「おえかきんでん」は、本学が取り組むCOI事業「アクティブ・フォー・オール拠点」で開発したシステムです。筋肉を動かしながらゲーム感覚で楽しめるもので、初級・中級・名人等の判定結果に一喜一憂、とても盛り上がりました。
【クインススタジアム体験】
例年10月に実施している草津市立14小学校の6年生が集まる「ジュニアスポーツフェスティバル」が2017年は台風で中止になったので、今回クインススタジアムで身体を動かす時間を設けました。スタジアムに下りると児童たちは一気に走り出し、引率学生たちはそのパワーに圧倒されていました。
また、昼食時はユニオンの食堂で学食体験をしました。学生よりもたくさん注文している児童や、次の工程に向かうギリギリの時間まで追加注文に行く児童もいて、終始賑わった様子でした。
関係者の声
【玉川小学校 小野澤教頭先生】
子どもたちからは「薬物は絶対に乱用してはいけないと思った」「薬はちゃんと水で飲まないといけないことが良くわかった」「筋肉の動きで遊ぶおえかきんでんが面白かった」「クインススタジアムで走れて楽しかった」「大学生のみなさんが優しくて、大学に進学したくなった」などの感想があり、とても充実していた様子が感じられ、立命館大学関係者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
【受入れ協力学生の大庭 健さん(薬学部5回生)】
玉川小学校の生徒の皆さんはとても元気で明るく、学びに対して非常に意欲的でした。薬学部での実習では、薬を水以外で服用するとどうなるのかについて各々が疑問を持ち、積極的に質問をしてくれました。好奇心とエネルギーに溢れた一日を共に過ごさせていただき、私自身非常に貴重な体験となりました。
【薬学部 河野助教】
本学の講義室で薬物乱用防止教室を行うことや食堂を利用することなどを通して、小学生に「大学」を身近に感じてもらうことができ、これが子供たちの今後の学習や生活のモチベーションアップに少しでも役立てれば幸いです。また、本学学生にとっても小学生と交流できる貴重な経験をいただくことができ、心より感謝しております。