OPRO全体集合写真

2021年8月23日(月)~30日(月)の6日間、OIC国際課企画のOPRO(Online Program in Ritsumeikan OIC)が実施されました。海外からの大学生がZOOM上に集い、SDGs(持続可能な開発目標)について学ぶ短期留学生オンライン受入プログラムです。


立命館のSDGs

立命館大学のSDGsへの取り組みは、高い評価を得ており、イギリスの高等教育専門誌Times Higher Education (THE)が発表した「THEインパクトランキング(THE Impact Rankings)2021」において、2年連続で国内の私立大学で最も高い総合評価201-300位にランクインしています。「THEインパクトランキング」は、国連サミットで採択された持続可能な17の開発目標(SDGs)に対して、大学が研究や社会貢献活動を通じていかに取り組んでいるのかをTHEがランク付けしたものです。各大学はそれぞれの強みに合った目標(ゴール)を選んでエントリーできる仕組みで、3回目となる2021年は、過去最多となる世界1,240校がランキングの対象となりました。

今回は、OICでは初のオンライン受入プログラムとなり、アジアでも社会的注目度の高いSDGsをメインテーマとしてプログラムを計画しました。


ゲストスピーカーを迎えたフィールドトリップ

授業日初日には、豊田祐輔政策科学部准教授(OIC国際教育センター長)による講義「Introduction to SDGs」でSDGs全体の理解を深めました。

2日目は、Fitrio Ashardiono政策科学部助教による「Towards Sustainable Urban Societies: Exploring the Potentials of Urban Agriculture」として、立命館大学OIC近郊の農家の西村様のご協力を得て、農業地のオンライン見学や、都市農業のメリット・デメリットについてのお話を伺い、質疑応答にご参加いただきました。

3日目は、Otieno Francis Xavier政策科学部准教授による「Integrating SDGs in Scenario Planning for Global Expansion: The Case of Machi Koba (Micro-enterprise)」では、成光精密株式会社代表取締役の高光様のご協力を得て、工場案内をライブで行っていただきつつ、日本の町工場が得意とする技術を生かして、SDGsに様々な貢献が可能となっている現状をお伝えいただきました。現在は、ものづくりで株式会社BugMoと連携し、食用コオロギの自動養殖システムに取り組まれているお話もお伺いしました。

8月25日 西村氏を招いてQ&A
8月25日 西村氏を招いてQ&A
8月26日 高満氏からコオロギの食糧としての有効性について
8月26日 高満氏からコオロギの食糧としての有効性について

アジアからの参加者

今回のオンラインプログラムには、中国の吉林大学、山東大学、青島理工大学、東華大学より14名、インドネシアのバンドン工科大学、ガジャマダ大学より3名の参加をいただきました。本学学部生5名(国籍:インド、ベトナム、インドネシア、中国、日本)がESとして5つのグループに一人ずつ参加し、授業を活性化させるのに活躍しました。

最終日でのグループプレゼンテーションでは、参加者の出身国において、取り上げた課題に対して、どのようにSDGsを促進するのか、障害となるのは何なのか、どのようにそれを取り除くのか、短期間の中でも各グループは十分な発表を成し遂げました。そして、参加者全員が修了書を受け取ることができました。


学生とのLIVE国際交流@ZOOM

また、カリキュラム外の活動として、本学学部生との国際交流も楽しみました。今回7名(経営・GLA)のBuddyメンバーは、オンラインでの交流に苦労しながらも、複数回の打ち合わせを重ねて、双方向の交流となるよう工夫を凝らした取り組みを企画してくれました。ゲームやブレイクアウトルームでの自己紹介、大阪道頓堀紹を紹介する独自に撮影したビデオの放映に加えて、京都東山をLive配信し、清水寺訪問、二年坂・三年坂の売店食べ歩きレポートや土産物を紹介するなど、参加者からの質問に答えながら現地の雰囲気を伝えてもらいました。

バディーとの交流の様子、道頓堀ツアー、クイズ、食べ歩きレポート
バディーとの交流の様子、道頓堀ツアー、クイズ、食べ歩きレポート

大学院への進学

 授業を担当された3名の先生方は、全員政策科学部所属ということもあり、本学への進学を希望する受講生には、政策科学研究科の進学説明会に参加いただきました。博士前期課程 政策科学研究科1回生で中国出身のHU Jiarongさんには、日本での生活のことや、研究活動のことなどを話してもらいました。


最終アンケート

最終日のアンケートでは、97%の学生が満足していると回答いただき、90%の学生がまた本学のプログラムに参加したい、90%の学生が立命館大学院への進学を希望されました。

その他、学生からの感想もたくさんいただきました。

  • プログラム期間を延ばして、受講者がテーマについて更に深く考えられるようしてほしい。
  • 卒業論文に都市農業とその課題への知識が活用できそうです。
  • プログラムを通じて、特に都市農業とSDGsは特に知識が身に付きました。それは間違いなく私の将来に大きな助けになります。
  • たくさんの友達ができ、皆さん親切で熱心です。一緒に時が過ごせて良かったです。
  • この経験は決して忘れません。次回は日本に実際に行きたいです。


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