学生団体「LiNK」

学生団体「LiNK」がBKCでヴィーガンメニューを導入

11月1日(月)~11月26日(金)にかけて、学生団体「LiNK」と立命館生協の共同企画で動物性食材不使用のヴィーガンメニューをびわこ・くさつキャンパスの食堂「BKCユニオンスクエア」に導入しました。

学生団体「LiNK」は、立命館生協食堂へのヴィーガンメニューの導入をはじめ、SNSを活用したヴィーガンに関する情報発信やオンラインイベントの開催など、“食”の観点から持続可能な社会づくりに取り組んでいます。

LiNKの「『食の多様性』と『持続可能性と食のつながり』を広げていきたい」という強い思いから、今回、立命館生協との共同企画が実現。NPO法人ベジプロジェクトジャパンの支援のもと、メニュー開発を進め、ようやく導入に至りました。ヴィーガンメニュー第1弾は、「石焼マーボー丼 ソイミート餃子付き」。ひき肉の代わりにソイミートを使用し、石焼鍋を活用したインパクトあるメニューを考案しました。
BKCユニオンスクエア2階のハラールコーナーにて提供し、11月26日(金)までに274食を販売。メニューを食べた人を対象に行ったアンケートでは、味に関する評価で「とても美味しかった」「美味しかった」の回答が「石焼きマーボー丼」は79.2%、「ソイミート餃子」は83.3%を占め、「お肉が入っていなくても食べ応えがあった」「ヴィーガンというと生野菜などをイメージしていたが、身近なメニューで代用できることが驚きだった」などの声が寄せられました。

石焼マーボー丼とソイミート餃子
学生団体「LiNK」

12月6日(月)~12月24日(金)には、第2弾として「ソイミート唐揚げ」を導入予定です。LiNKの市村リズムさん(国際関係学部4回生)は「一般的にヴィーガンでは『食の制限』という側面が強いと思われがちですが、一食を置き換えるだけでも持続可能な社会づくりに繋がります。ヴィーガンについて堅苦しくとらえず、地球や環境のために、誰でも好きなタイミングで気軽に取り入れられることを知ってもらいたい」と話しました。

学生団体「LiNK」市村リズムさん(国際関係学部4回生)のコメント

2020年11月から活動をスタートさせ、この度、約1年かけて私たちの思いを形にすることができました。200人を超える学生に私たちが考案したメニューを食べていただき、アンケートでは初めてヴィーガンメニューを食べたという学生が約半数に上りました。多くの人に「食の多様性」と「持続可能性と食のつながり」を伝えることができ嬉しく思います。ここまで活動するにあたり、サポートしてくださった立命館生協やNPO法人ベジプロジェクトジャパンなど、多くの方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
一方で、第1弾メニューの提供では味付けの想定や、留学生に向けた英語表記に対応できていなかった点など、いくつかの課題が挙がりました。第2弾では今回の学びを生かし、より多くの学生に提供できるよう努めていきます。

衣笠キャンパスで「VEGE WEEK」を開催

衣笠キャンパスの存心館食堂では、11月29日(月)~12月3日(金)の1週間、9種類のヴィーガンメニューを提供する「VEGE WEEK」を開催しました。

本企画は、馬 銘悦さん(産業社会学部1回生)の活動がきっかけとなり、学生団体「LiNK」、立命館生協食堂が共同で実施しました。環境保全と食の関連性に興味を抱いていた馬さんは、「若者が気軽にヴィーガンにチャレンジできるもの」を考察し、ヴィーガンスイーツに着目。「2021 年度 立命館大学Challenge 奨学金(個人)」の給付を受け、卵や乳製品を使用しないヴィーガンスイーツなどの導入に向け活動を始めました。

9月には存心館食堂にて、10種類以上のヴィーガンメニューを提供する「VEGE WEEK」を試験開催。これらの結果を踏まえて、今回の本開催に至りました。「豆とソイミートのトマトカレー煮」や「かき揚げのグリル」など、栄養価が高く、ボリュームもあるメニューや、卵や牛乳を使用しない「豆乳チャイプリン」を提供しました。

また、活動に賛同いただいたヴィーガン&グルテンフリーのスイーツを専門に販売する「焼き菓子 Bell.」から約90個のマフィンとブラウニーを仕入れ、存心館食堂と至徳館ショップにて販売。2日間で完売するほど大盛況となりました。

今後、馬さんは数回に渡って食堂でイベントを開催し、立命館大学でのヴィーガンメニューの常設化や他大学での販売を目指し活動していきます。


ソイミート醤油唐揚げ
ソイミート醤油唐揚げ
豆とソイミートのトマトカレー煮
豆とソイミートのトマトカレー煮
焼き菓子Bell.の「マフィン」
焼き菓子Bell.の「マフィン」
焼き菓子Bell.の「おブラウニー」
焼き菓子Bell.の「おブラウニー」

馬 銘悦さん(産業社会学部1回生)のコメント

ヴィーガンに関する活動を始めた頃は、大学でヴィーガンスイーツを販売することが目標でした。ヴィーガンスイーツを食べてもらうことで、「卵と牛乳がなくても美味しいんだね」とポジティブに捉えてもらい、ヴィーガンに興味を持ち始めるきっかけをつくりたいと考えました。立命館生協や焼き菓子Bell.さんのご協力のもと、大学での販売が実現できたことをありがたく思っています。
ヴィーガンに対する捉え方は賛否両論で、多岐に渡ると思います。私は、ヴィーガンは「目的」ではなく「手段」であると考えています。「脱プラする」、「車ではなく自転車を使う」など、環境を保護する手段は様々で、「今日のご飯はヴィーガンにする」というのも手段の一つです。ヴィーガンというライフスタイルを選択することで、環境保護にアプローチできる点に価値があると私は認識しています。今回のVEGE WEEKが「環境保護のために何かをしたい」と考えている人に対し、新たな選択肢を与えるきっかけになれたら嬉しく思います。


※動物性食材を揚げた油と同じものを使用して揚げたメニューや、精製糖を原材料に調理しているメニューには“vegetarian”マークが付いています。調理器具や食器の使い分けは行っておりません。

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