2021年度みらいゼミ成果報告会を開催
立命館大学教養教育センターでは、三菱みらい育成財団の支援を受け、2021年秋学期より学生提案型ゼミ「未来共創リベラルアーツ・ゼミ」(通称:みらいゼミ)ををスタートしました。みらいゼミは、正課科目での学びから芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミで、学部・回生の異なるメンバーたちが、所属キャンパスも越境し、メンター役となる教職員の助言も重ねつつ、クオーター(約8週間)を基本とするサイクルで運営します。初年度である2021年度はゼミの立ち上げおよびメンバー募集に試行錯誤があり10月~3月の間で10のゼミが、 自らの学びを能動的かつ多面的に深めていきました。
2022年3月16日(水)14時~16時半にオンライン会議システムZoomを使用し、2021年度みらいゼミ成果報告会を開催しました。参加者は学生23人、教員13人、職員23人、附属校教員5人、関係機関6人の計70人の参加がありました。報告会に参加したゼミは以下の8つ、および派生企画であるエンパワメント企画から1つの発表がありました。
<成果報告会参加ゼミ>
①考える力を養う“思考ゼミ”
②Tourbillon (トゥルビヨン)
③それでいいのか、あなたの食
④学問は「役に立たない」という批判にどう向き合うべきか。
⑤今の大学生は何をして、何に興味を持っているのか?(コロナ禍で変わった学生生活)
⑥Why travel is valuable?
⑦我が国における基幹産業の抜本的転換 自動車産業から宇宙産業へ
⑧「平和を考える」-太平洋戦争から80年-
発表5分・質疑7分という短い時間でしたが、どのゼミの発表者もスライド作成や発表内容に工夫をしていました。また学生同士での質疑応答も活発におこなわれました。附属校教員や大学教員のみなさんからもコメントや質問があり、さらに学びが深まったようです。
大友智教養教育センター長、山口洋典副センター長からのコメントを掲載します。
“正課やアルバイト等忙しい中、人と合わせてゼミ活動を行うことはとても大変だったと思います。「自分の時間をやりくりすること」「主体的に学ぶこと」「オーガナイズすることを学ぶこと」。若いときからそういった学びを作り出し、自分のものにしていくことは非常に重要です。各ゼミのみなさんは、このような汎用的能力を獲得していたように思います。”(大友)
“充実した活動が展開されていることを伺って、3つの期待を投げかけさせてください。1つ目はボキャブラリーとレトリックを増やす、つまり社会を語る言葉を増やし、そうして得た言葉を使って欲しいということです。2つ目はその使い方として読む・書く・語るといった複数の方法を効果的に混ぜて知識のインプットとアウトプットのバランスを整えてください。そして3つ目は運営側でも参加側でも1つの事をみんなで行うグループワークではなく一人一人が力を発揮して全体の中で役割を担っていくチームワークに努めてください。継続ゼミはもちろん、新規ゼミ、その他新たな活動に取り組む場合も、メンターをはじめ違う属性の方々も交えて、学びのコラボレーションがもたらされることを期待しています。”(山口)
みらいゼミ2022年度第1クォーターの募集は3月16日からスタートしています。
2021年度のゼミ参加者や報告会でのフィードバックを受け、改善し進めていきます。
みなさんのご参加お待ちしています!
報告会参加者の満足度の要素(抜粋)
- 様々なテーマについて触れることができ、私自身の興味分野を広げることができた。
- 各発表の背景がよくわかり、また、学生のやる気が伝わってきた。
- 学生さん方が失敗も成功も含めて、自分の言葉で話していた。
- いろいろなテーマについて聞くことができたことに加え、これだけ多くの人が積極的に学ぼうとしていることに対して感心し、モチベーションが上がった。
- みらいゼミでの活動内容を知ることができた。大学や学部を越えて、また回生・年齢を問わずに「テーマ」や「問題意識」を共通にした者同士でお互いの意見を交換できるプラットフォームは他には無いと感じた。
みらいゼミでの学びをもっと深めていくのに必要なことは?(抜粋)
- アウトプットの場
- メンター等の教職員、他の学生からのアドバイスされる機会
- 進行状況を他のゼミメンバーと共有できる機会
- より多くのオトナが「みらいゼミ」という場に関わること。
- 企業や法人と学生、大学生と高校生や社会人といった、異なる立場の人達との気軽なマッチングの機会
- テーマが学生にとって身近であり、真に深めたい内容であると感じていること
- KJ法やSWOT分析など「考えを深めるためのツール」を学ぶ講習会やいつでも使えるオンライン教材