理工学部 川方裕則 教授が南笠東学区災害対策連絡会議の防災研修会で講師を担当しました
2022年6月25日 南笠東まちづくりセンターにて開催された防災研修会で「地震による災害と対策」をテーマに講演を行いました
南笠東学区災害対策本部 本部員の皆さんは資料を見ながら、地震発生のメカニズム、近畿地方の活断層、地震の発生確率、緊急地震速報、ハザードマップの活用の仕方など、幅広い内容の講義を受けました。
中でも、緊急地震速報は、地震予知ではなく地震を検知してから発表する情報でありますが、南海トラフのように海底下を震源として発生が予想される地震は、緊急地震速報を受けてから揺れが発生するまで数十秒間あると予測されます。その数十秒間に、何ができるのか、どう行動するのかを日ごろから意識して訓練等をすることが大切ではないでしょうか、との言葉に、皆さん深くうなずいておられました。
また、地震ハザードマップについても、予想される災害がひどくはない色味で描かれているから大丈夫だと単純に判断せずに、ハザード(災害要因)を知ったうえで、それぞれ人によって異なるリスクを軽減するために、取り組みを行うことが重要であると述べました。ハザードは変えられないが、リスクを下げようとしていくこと、許容できるレベルにまでリスクを軽減させることが、災害対策の一歩にもなると伝えました。
講義を終えて、受講された皆さんからは「地域の皆さんと一緒に受講することで、みんなの意識が高まり、安心感も高めることにつながったと感じた」「わかりやすい言葉で説明をしてくれて、とてもよかった」「もっと聞きたかった」と、感想を述べられました。
今後も近隣地域の皆さんに有益な情報を提供できれば、と考えています。