立命館大学 創発システム研究室と大阪工業大学の合同チームが 「RoboCup Japan Open 2022」で優勝

2023年3月7日(火)〜9日(木)にかけて東京大学本郷キャンパスで開催された「RoboCup Japan Open 2022 @Home League, Domestic Standard Platform League (DSPL)部門, Technical Challenge」において、立命館大学 創発システム研究室(情報理工学部 谷口忠大教授)と大阪工業大学の合同チーム「OIT-RITS」が優勝を飾りました。

@Home Leagueでは、人と共に作業を行うロボットが、家庭環境において様々な課題に取り組み、その達成度を競います。創発システム研究室は、標準プラットフォーム(トヨタ自動車社製のHSR)を用いたDSPL部門において「家庭環境で学習した知識に基づく曖昧な発話からの生活支援タスク」というタイトルで「Technical Challenge」のデモンストレーションを行い、大学や企業の専門家により構成される審査委員から最高の評価を得ました。

創発システム研究室のメンバー
創発システム研究室のメンバー

このデモンストレーションは「内閣府ムーンショット型研究開発制度(ムーンショット目標1)『誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現』」(代表:石黒浩・大阪大学大学院基礎工学研究科 教授)、「R-GIRO研究拠点『記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点』」(代表:谷口忠大・立命館大学情報理工学部 教授)の一部として研究開発を行ったものです。

また、プレゼンテーションを担当した情報理工学研究科 博士課程後期課程1回生の長谷川翔一さん(創発システム研究室/指導教員:谷口忠大教授)は、立命館大学NEXTフェローシップ・プログラムの二期生でもあります。

デモンストレーションの開発をする長谷川さんと大山さん
デモンストレーションの開発をする長谷川さん(博士後期課程1回生)と大山さん(学部4回生)
Restaurantタスクの開発をする石川さん(学部4回生)と坂口さん(博士前期課程1回生)
Restaurantタスクの開発をする石川さん(学部4回生)と坂口さん(博士前期課程1回生)

コメント

萩原良信 准教授
実際の家庭環境で用いられる「それ取って」や「あれ片付けて」などの指示語を含む言語指示を現場環境のマルチモーダル情報に基づいて解析する手法を構築し、Bring MeやTidy Upなどの具体的な生活物理支援タスクを実現しました。本競技会においては、博士後期課程1回生の長谷川翔一君、学部4回生の大山瑛君が中心的な役割を果たし、強いチームワークで現地でのデモンストレーションを成功させることが出来ました。今後は、大規模言語モデルや基盤モデルを活用し、より一般的な言語指示を解析して行動できる生活支援ロボットの研究開発を推進していきます。最後に、チームの活動をご支援下さった井上雄紀先生(大阪工業大学 教授)、谷口忠大先生(本学 情報理工学部 教授)に心より感謝申し上げます。


デモンストレーション内容(事前録画)

RoboCupJP2022 Finals Demo BringMe|Team OIT-RITS

RoboCupJP2022 Finals Demo TidyUp|Team OIT-RITS

関連情報

NEXT

2023.03.13 TOPICS

卒業式特別サイトSpring 2023

ページトップへ