2023年12月19日(火)、立命館先進研究アカデミー(RARA/Ritsumeikan Advanced Research Academy)*1のRARAアソシエイト・フェロー、学生フェロー(博士課程後期課程学生)らは、立命館中学校の生徒を対象に、「中学生に語る 研究の魅力」をテーマとした特別授業「附属校向けライスボールセミナー*2」を開催しました。

本企画は、若手研究者が自身の研究内容を附属校・提携校の中高生に分かりやすく説明するとともに、研究の魅力を伝え、これからの学びや探究への興味関心を高めてもらうことを目的に開催しています。

食マネジメント学部・和田有史教授

当日は、来年度から本格的な「課題研究」授業が始まる中学校3年生240人を対象に実施。はじめに、RARAアソシエイト・フェロー/食マネジメント学部・和田有史教授による「おいしさの文法:食から探る環境・身体・心のダイナミクス」というタイトルで、写真や音、映像を使い、楽しく分かりやすい実験をまじえながら、私たちの「心がおいしいを作る」メガニズムを解説しました。

その後、3つの会場に分かれ、RARA学生フェローの半田あづみさん(国際関係研究科博士後期課程3回生)が「社会が気候変動問題に適応するとはどういうことだろう」と題し、新しい概念である「適応策」を紹介。同じくRARA学生フェローの山木良輔さん(情報理工学研究科博士後期課程1回生)は「言葉を操る人工知能と言葉のあいまい性」と題し、中学生がよく知っている流行語など題材にAIが言葉をどう扱っているのかをChatGPTを実演しながら解説しました。NEXT学生フェローの若杉直人さん(文学研究科博士後期課程1回生)は「恐怖とは何か?——ダークな哲学入門」と題し、恐怖を感じるとはどういうことかを哲学的に考える手法を伝えました。どの会場でも生徒たちは真剣なまなざしで研究内容を聞き入っていました。各研究発表後、生徒からの質問もあり、アカデミックな活気に満ちた雰囲気となりました。

生徒からは、「みんながまだ発見していないことを研究し、その成果を共有できることはとても面白そうだと感じました」、「立命館大学の研究に興味を持つきっかけになりました」といった感想が寄せられました。

立命館大学では、研究に取り組む若手研究者の知見を学園全体で共有し、附属校・提携校の生徒らが学部選択のその先をイメージすることができるよう、本企画を今後も継続していきます。


*1 RARAは、社会共生価値を創造する次世代研究大学を目指し、本大学の研究を牽引する中核研究者や大学院生で構成されるアカデミーであり、2021年度より始動しています。
*2 立命館大学ではお昼休みの時間に、若手研究者の研究発表を聞き意見交換をする企画「ライスボールセミナー」を実施しています。

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