京都府で未来のトップアスリートを育成することを目的として実施されている『京の子どもダイヤモンドプロジェクト「京都きっず」育成プロジェクト』にて、2024年1月7日(日)、立命館大学水泳部で、アーティスティックスイミングの元日本代表の熊谷日奈多選手(スポーツ健康科学部4回生)が講演を行いました。

 本プロジェクトは、未来のトップアスリートを目指す京都の小学3年生~中学3年生の児童・生徒を対象に、発掘・育成プログラムを通して社会の発展に貢献できる人材の育成を目指し、京都府が取り組んでいる事業で、立命館大学は、対象選手のコミュニケーション能力の向上やオリンピック教育等を行う「インテレクチュアルプログラム」において、本プロジェクトに協力しています。

 今回、実施された「インテレクチュアルプログラム」では、本学水泳部(井村アーティスティックスイミングクラブ所属)より、第18回(2019年)水泳世界選手権韓国・光州大会アーティスティックスイミング日本代表フリーコンビネーション第4位、第99回(2023年)日本選手権水泳競技大会アーティスティック競技、デュエットフリー・チームフリー・アクロバティックルーティン優勝メンバーである熊谷選手が講師として「トップアスリートから学ぶ」と題し、競技と勉強の両立、日々競技と向き合うなかで大切にしていること等の講演を行いました。

 講演では、熊谷選手がアーティスティックスイミング競技の説明から、競技を始めた小学生から大学生の現在の生活のなかで競技と勉強をどう両立してきたかについてまで、丁寧に説明を加えながら、当時の写真や、実際の練習ノートなども見せながら話しました。
 さらに講演の後半では、熊谷選手が日本代表として実際に取り組んだ「アスリート宣言」を選手と行いました。アスリート宣言では、選手のみなさんと、人として大切にしなければならないこと、応援される選手になるために必要なこと、あるべき競技者像とは?といったことに対して、ブレインストーミング法を用いて、意見を引き出し、これらをもとに、自分のなりたい競技者としてのスローガンを明文化し、その宣言を行いました。

 また、熊谷選手は「人間力なくして、競技力向上なし」という言葉を掲げ、アスリートである前に人としてのあり方を何より大事にして欲しいと話しかけていました。質疑応答では、選手のみなさんのみならず、同席していた選手の保護者の方からも多くの質問がなされ、「モチベーションが下がったときはどうやって回復させているか?」「緊張をほぐす方法は?」「長時間水中でいて、しんどくないのか?」「保護者の関わりはどういったものであったか」などといった質問なされ、それぞれに丁寧に答えていました。

 最後に、2028年ロサンゼルスオリンピック出場を目指す熊谷選手から、「いっしょにロスにいきましょう!」と呼びかけがなされました。講演後には、多くの選手や保護者から「応援しているので頑張ってください!」と熱い激励の言葉が送られました。

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