RIMIX発 学生ベンチャー、代表の森本陽加里さん(産業社会学部3回生)が東京キャンパスでサービスリリースイベントに登壇

 立命館・社会起業家支援プラットフォーム(RIMIX)の参加学生が事業を展開する一般社団法人Focus on(フォーカス オン)は、発達障害など見えない困難を抱える方々が、自分の特性を深く理解し、必要な支援を求められる力や、自らの力で自分を支援するスキルを身につけられるアプリ『Focus on』を、2024年2月29日(木)にサービスリリース(iOSアプリ)しました。サービスリリースに合わせ、立命館東京キャンパスにて関係者、報道陣向けのイベントを実施しました。

 「いっそのこと私の頭の中をのぞいてくれたらいいのに」。イベント冒頭に森本さんは『Focus on』アプリの開発のきっかけとなった原体験について思いを伝えました。『Focus on』とは、目に見えない疲れを可視化し、ユーザーの安心できる人のもとにユーザーの状況を"共有する"セルフケアアプリです。本人から見える世界や感覚をベースに疲れ度を可視化し、困り事等を共有することによって、本人なりの頑張りや見た目ではわからない”大変さ”について伝える/知ることができます。「障害や診断の有無ではなく、あくまでその人を見て、情報を受け取る周囲の支援者との関係性の中で折り合いとつけてほしい」。そんな社会を森本さんは目指しています。

 このアプリのアイデアは、森本さんが高校生の頃に応募した「第7回高校生ビジネスプラン・グランプリ」で審査委員特別賞に選ばれたことがきっかけとなっています。その後、RIMIXの支援、クラウドファンディングなども活用しながらアプリの公開にいたっています。

 このたびリリースしたサービスは、ユーザーの困り感を、保護者や学校の教職員にアプリ及びwebシステムを通して伝えることができ、周囲の人々がこれまで見えなかった困り感が見え、サポートのタイミングがわかるのが特徴です。毎日朝と夜に自分自身の疲れ度合いを5段階で主観的に入力したり、「困りごと」「できたこと」などテーマごとに設定された質問に回答することで、自身の疲れ度合いが可視化されます。β版でのべ100人の協力者とともに検証を重ね構築したアリゴリズムに基づき、必要なタイミングでアラートが表示されます。



代表理事3名によるパネルディスカッション

 続いて、一般社団法人Focus on代表理事によるパネルディスカッションが行われました。森本さんほか、田中乃杏さん(国際基督教大学)、大森青さん(国際基督教大学)らが、Focus onに入った経緯やアプリの特徴である「相手の世界を覗く」感覚について、そして今後のビジョンについて語りました。



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