中川 毅 立命館大学 総合科学技術研究機構教授/古気候学研究センター長/RARAフェローが、日本文化財科学会「業績賞」を受賞しました。

 日本文化財科学会賞は、日本文化財科学会の活性化並びに文化財科学の啓発と普及、人材の育成、社会貢献などを目的に、文化財科学および関連諸分野の業績を賞するためのもので、このうち「業績賞」は、機関誌『文化財科学』をはじめ国内外で発表された文化財科学研究に関する複数の論文・著書等の個人の業績を対象とするものです。

中川教授の研究について

 中川教授は、福井県水月湖の年縞堆積物の研究を行っています。水月湖の湖底から、約45m、約7万年にも及ぶ縞状の堆積物「年縞」を採取し、分析を行い、分析結果は、その精密さから、地質学的な年代を決める世界標準の「ものさし」である「IntCal」に採用されています。また、年縞に含まれる花粉や葉、火山灰、脂肪酸などを分析し、その時代の気候や環境、自然災害などの復元、気候変動の解明に取り組んでいます。

中川毅教授

日本文化財科学会について

文化財に関する自然科学・人文科学両分野の学際的研究の発達および普及を図ることを目的として1982年12月に発足した学会です。

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