「第8回立命館地球環境委員会シンポジウム-地域社会の持続可能性と大学の役割-」を開催

 2016年11月24日(木)、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)、立命館いばらきフューチャープラザ1階のカンファレンスホールにて、第8回立命館地球環境委員会シンポジウム(主催:立命館地球環境委員会・立命館サステイナビリティ学研究センター、共催:サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN))を開催しました。
 今回のシンポジウムでは、エコ(環境保全)からサステイナビリティ(持続可能性)への発想転換、またその流れにおいて大学が地域社会へ対し果たすべき役割を、3部構成にて登壇者・聴講者が多角的な視点から考えました。
 第1部の基調講演では、「持続可能な地域づくりと大学の役割」について田浦健朗氏(NPO法人気候ネットワーク事務局長)にご講演いただき、「パリ協定」や「COP22」の世界の最新情勢をご報告いただきつつ、京都に所在する大学を事例に、温暖化対策の取組をご紹介いただきました。

 そして、基調講演2本目として、「サステイナブルキャンパスの実現に向けて(取組と評価システム)」と題し、小篠隆生氏(北海道大学工学研究院准教授・CAS-Net JAPAN副代表幹事)にご講演いただき、イタリアのボローニャ大学を事例にキャンパス計画を周辺地域や都市との関わりの中で検討する事の重要性についてのお話と、評価システムの到達点と今後の課題について報告されました。

田浦健朗氏
田浦健朗氏
小篠隆生氏
小篠隆生氏

 第2部の「水再生循環によるアジアの水資源開発研究拠点形成」の取り組みと成果(中間報告)では、立命館大学サステイナビリティ学研究センターの中島淳(理工学部教授)・近本智行(理工学部教授)が、学園の研究面の取り組みとして、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成26年度~平成30年度)による研究プロジェクトの中間成果を報告し、加えて立命館学園の環境保全の取り組みについても紹介しました。
 本研究プロジェクトについては、水再生技術や水循環システムの調査研究成果に加えて、グリーン空間の創造や資源循環システムへの展開と地域マネジメントの政策提案など、広範な成果が報告されました。また、ハード・ソフト両面から学園の最新の状況が示されました。

近本智行教授
近本智行教授
中島淳教授
中島淳教授

 第3部の総合セッションでは、立命館学園の学生・生徒・児童より「ゴミの削減」に関するアイデアを募集した「サステイナブルキャンパス・アイデア・コンテスト」の最終プレゼンテーションを実施しました。発表者3名のうち、上田隼也さん(立命館大学生命科学部3回生)の「ペットボトルの削減を促すマイボトル+R」が最優秀賞を受賞しました。
 上田さんの提案は、マイボトル導入によるペットボトル・びん・缶などの飲料消費に由来する廃棄物の削減を目的としたもので、そのスキームの具体性や実現可能性の高さ等が評価されました。

上田隼也さん
上田隼也さん
表彰式
表彰式

 また、「エコからサステイナビリティへ-パラダイムシフトの展望と課題-」をテーマに、基調講演者2名、本学教員の桜井良(政策科学部助教)、本学の環境系サークルReco.Lab代表の朴木慎治さん(生命科学部3回生)の4名が、コーディネーターである近本智行(理工学部教授)のもとパネルディスカッションを行いました。


パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

 参加者は延べ80名にのぼり、会場から質疑や意見が挙がる場面も度々見受けられ、盛況のうちに閉会しました。

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