• 2021/01/21
  • ■今まで諦めていた「普通の土」でも年代測定が可能に■ 立命館大学古気候学研究センターが化石花粉の放射性炭素年代を測定するサービス事業「POLARIS」を開始
  • 立命館大学広報課
  •  立命館大学古気候学研究センター(滋賀県草津市)を中心とするグループはこのたび、堆積物から化石花粉を高純度抽出し、さらに抽出された花粉の放射性炭素年代(14C年代)を測定する技術の実用化に成功しました。またこの技術を活用し、さまざまな堆積物の14C年代を測定するサービス事業 「POLARIS (ポラリス・POLlen RAdio-ISotope)」 を、1月21日(木)より一般向けに開始します。サービスは研究者のコミュニティだけでなく、行政や産業界にも広く提供します。

     14C年代測定は、過去の出来事を記録した堆積物がいつの時代のものかを読み解く技術ですが、堆積物の中から、常に分析に適した試料が見つかるとは限りませんでした。花粉はほとんどの堆積物に豊富に含まれているため、今回のサービス事業により、従来は14C年代測定が困難だった堆積物でも分析が可能になります。それにより、過去の自然災害の発生時期や周期、気候変動の歴史などを詳細に把握できるようになります。考古学や古環境学といった学術分野に限らず、災害予測、防災施策、土木・建設事業などにも大きな波及効果を持つことから、持続可能な社会の実現にも寄与することが期待されます。

     プレスリリース全文は、以下をご覧ください。
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