学校法人立命館は、株式会社アシックスと共同で健康増進のための新たな運動方法、トレーニングコンテンツの開発を目指し、「ファストウォーキング(速歩)」の効果・効能を検証するための研究を実施しました。
その結果、時速7.5km以上のファストウォーキングは、同一速度のランニングと同等以上のエネルギー消費が期待できる一方で、身体への衝撃が少ない運動方法であることが確認できました。本研究は、立命館大学スポーツ健康科学部の後藤一成教授、アシックススポーツ工学研究所が研究デザインを監修し、立命館大学スポーツ健康科学部で行いました。
「ファストウォーキング」とは、時速5〜7kmを目安にした、普段より速く歩くことを意識したウォーキングのことで、ランニングよりも筋肉への衝撃が少なく、効果の高い運動方法として注目を集めています。今回の研究では、①ウォーキングおよびランニング時の速度変化におけるエネルギー消費量や心拍数の計測、②ファストウォーキングおよびランニング時における地面反力(身体への衝撃)と筋活動量の計測を実施しました。2つの計測結果から、時速7.5km以上のファストウォーキングは、同一速度のランニングと同等以上のエネルギー消費が期待できる一方で、身体への衝撃が少ない運動方法であり、引き締まった体づくりや体重減少などの健康増進につながる可能性が示されました。
今後は、低酸素下でファストウォーキングを行い、歩行速度を落とした状態でいかに運動効果が得られるかなどの検証研究を実施します。これらの研究を重ねることで、年齢やスポーツ経験の有無などを問わず、個々に適したファストウォーキングの条件確立を目指し、多くの方が手軽に実践できる方法を構築していきます。
プレスリリース全文は、以下をご覧ください。