立命館創始150年・学園創立120周年記念シンポジウム「自由に生きるための知性とはなにか?」オンライン開催
5月24日(日)、立命館創始150年・学園創立120周年を記念したシンポジウム「自由に生きるための知性とはなにか?」を開催しました。当初、渋谷ヒカリエ(東京都)にて実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで開催することになりました。結果として、国内外から1,000名を超える方々がお申込みくださいました。
開会挨拶に立った仲谷善雄・立命館大学長は、「With/Afterコロナ時代において、どのように生きるのかは、人工知能AIではなく、我々人間が悩み、考え続けることでしか展望が開けないのではないか。本日の議論が新たな価値や意味を見出すきっかけになってほしい」と述べました。
続いて、熊谷晋一郎・東京大学先端科学技術研究センター准教授が「わたしを発見する知:リベラルアーツと当事者研究」と題して基調講演を行いました。熊谷准教授は、唯一無二の「わたし」を対象とする「当事者研究」について紹介、脳性マヒを持つ自身の経験を交えて「自分の弱さや取り巻く環境要因を理解することが、認識や行動パターンを変える力になる。また、コロナの状況は総当事者化を招いている。当事者研究は障がいを持った方にのみ役立つ方法ではなく、多くの方々にとってのヒントになるだろう」とお話いただきました。
後半は、上田紀行・東京工業大学教授、隠岐さや香・名古屋大学大学院経済学研究科教授、山下範久・立命館大学グローバル教養学部教授が加わり、リベラルアーツをテーマにそれぞれの立場からスピーチいただきました。その後、松原洋子・立命館大学副学長がモデレーターとなりパネルディスカッションを実施、コロナ禍が示した「答えのない時代」においてリベラルアーツが持つ想像/創造の力が、多様な他者との関係においてどのような価値(意味)があるのかなどについて意見交換、また視聴者の方々から120を超える質問が寄せられ、限られた時間の中ではありましたが、質疑応答も行いました。
講演会の様子は、編集のうえ、YouTube「Ritsumeikan Channel」にて公開を予定しています。
録画配信予告編
立命館大学×丸善ジュンク堂書店 「わたしをアップグレードする“教養知”発見フェア」
丸善ジュンク堂書店とのコラボレーション企画として、本シンポジウム登壇者の著書・推薦書をはじめ、教養や大学を問う名著から、今こそ読みたい新刊まで、選りすぐりの50冊をご紹介しています。
[東京]MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店
6月1日(月)~6月30日(火)
[大阪]ジュンク堂書店 難波店
5月11日(月)~6月30日(火)
*臨時休業の場合がございます。ホームページでお確かめください。
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