2020.08.07 TOPICS

学びの緊急支援等に関するご報告・学生の声について ―「立命館大学 緊急学生支援金」「図書資料郵送サービス」

 立命館大学では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、キャンパスにおいて、通常の大学生活を送れない状況が続いているなか、学生の皆さんが安心して学びを継続できるよう、学びの緊急支援としてさまざまな施策を実施しました。その一部について、ご報告いたします。
 今後も、学生一人ひとりが、安心して学びを継続できるよう、教職員一同、全力を尽くしてまいります。

「立命館大学 緊急学生支援金」について

<制度概要>
(1)支援金額:9万円(月額3万円×3ヵ月分を一括給付)
(2)採用人数:本学在籍者の10%程度
(3)対  象:資格・要件を満たす学生・大学院生
 ※詳細は、「立命館大学 緊急学生支援金」の概要を参照ください。

<支給実績>
総支給人数:3,796名(内訳;国内学生3,324名、留学生472名)
総支給金額:341,640,000円 *6月30日に振込済み

 本支援金は、学校法人立命館からの支援に加え、校友の皆様はじめ、関係の皆様、教職員からのご芳志も活用させていただきました。ご支援くださいました皆様に深く感謝を申し上げます。
 いただきましたご芳志の活用について、今後も引き続き検討してまいります。

<受給学生の声>

薬学部 3回生
 緊急事態宣言の発令後、4月から6月までの3ヵ月間、アルバイトが出来ない状況になり、収入がゼロになりました。家計を支える父も収入が減ることが見込まれ、仕送りの金額が減ってしまいました。支援金のおかげで、極端な節約をすることなく、いつも通りの生活を送れました。父の収入減で一時期、退学や休学を検討していましたが、支援いただいたことで、今学期も立命館大学に在籍することができ、感謝の思いでいっぱいです。迅速に告知していただき、給付いただき、ありがたかったです。また、私が選考に通ると思っていなかったので驚きましたが、それだけ、この緊急支援金制度に予算を割いていただいたと感じ、この制度を設けていただいたことを嬉しく思います。少しの収入の変化が、今後の学修へ大きな影響を及ぼす可能性もあるため、緊急学生支援金は、学生にとってとても有用と感じました。従来の奨学金と違い、成績評価や保護者の総収入に関係なく、学生個人の収入減により申請できたため、より多くの学生が平等に申請できる点も良いと思いました。立命館大学生の全員が受領しているものではないので、選んでいただいたからには、今後はより一層、学業に真摯に取り組みたいと考えています。
生命科学部 3回生
 私は下宿生で、学費以外の生活費などをアルバイトで賄っています。春期休暇中は、アメリカへ留学に行っており、渡航費と滞在費に貯金の大半を費やしました。帰国後は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアルバイトができず、4月からは残ったわずかな貯金でやり繰りせざるを得ませんでした。そのような折、「立命館大学 緊急学生支援金」が実施されると聞き、「ついに立命館大学が支援金制度を始めてくれる」と嬉しく思いました。同時に、「私は支援の対象になるのだろうか?」という不安も生まれました。無事に支援を受けることができ、生活費だけでなく、授業に不可欠な教科書や参考書の購入費にも充てることができました。6月からアルバイトを再開したものの、営業時間の短縮や来客の減少などの影響で収入も少なかったため、この支援金は私の大きな支えとなりました。これからは、学業や研究だけではなく、インターンシップなどさまざまな経験を積み重ね、将来、再びこのような危機が訪れた際に、今回の私のように困った人を助けられるよう成長したいと思っています。

「図書資料郵送サービス」について

図書資料の郵送作業
図書資料の郵送作業

<支援内容>
 緊急事態宣言に伴う全キャンパス入構禁止による図書館休館および5月7日からのWEB授業再開に伴い、学生が学びを継続できるようオンラインで予約した図書資料を、指定の送付先に郵送し、図書館資料の利用を支援。
(1)対象
   本学の学部・大学院に在籍する者(研究生・研修生・法務専修生含む)
(2)郵送冊数
   1回あたり10冊まで
(3)発送方法
   ゆうパックによる郵送 ※費用は大学で負担

<支援実績>
 延べ6,748名に15,912冊(7月末時点)を届けました。

<利用学生の声>

経営学部 4回生 森口 日菜さん
 WEB授業がスタートしたものの、キャンパスへの入構が禁止されており、新型コロナウイルスの感染リスクを考えると、電車に乗ることも躊躇していました。そのため、立命館大学図書館の図書資料郵送サービスが始まると知ったときは「自宅にいながら、安全に図書資料が利用できる!」と大変うれしかったです。私は卒業論文の執筆のために、計2回、図書資料郵送サービスを利用し、計10冊ほど借りました。通常の図書資料の予約や取寄せと同じ方法で、オンラインで簡単に手続きできる点が非常に便利でした。また、予約から郵送までのスピードも思っていた以上に早く、図書資料が丁寧に梱包されていることにも感心しました。図書資料郵送サービス以外にも大学ではオンラインで活用できる取り組みが増えました。私は国際交流施設「Beyond Borders Plaza」が実施している外国語コミュニケーションルームもオンラインで利用しています。自宅にいながら都合の良い時間帯に英語学習ができるため、普段の外国語コミュニケーションルームよりも便利で参加しやすいと感じています。
国際関係研究科博士後期課程 5回生 北 和樹さん
 図書資料郵送サービスは、感染拡大防止策によって生じる不便さを解消してくれました。私は、5月から7月の間に数回、論文執筆の参考文献となる専門書を読むために郵送サービスを利用しました。普段であれば、自身で運搬すべき複数冊の重たい資料が自宅に郵送されるという点では、ありがたいサービスでした。今後は、新型コロナウイルス感染が収束し、図書館の資料が、自由に利用できるようになってほしいと思っています。

関連情報

NEXT

2020.08.06 NEWS

スポーツ健康科学研究センターと東京大学スポーツ先端科学研究拠点で合同シンポジウムを開催

ページトップへ