学びの緊急支援等に関するご報告・学生の声について ―「立命館大学 緊急学生支援金」「図書資料郵送サービス」
立命館大学では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、キャンパスにおいて、通常の大学生活を送れない状況が続いているなか、学生の皆さんが安心して学びを継続できるよう、学びの緊急支援としてさまざまな施策を実施しました。その一部について、ご報告いたします。
今後も、学生一人ひとりが、安心して学びを継続できるよう、教職員一同、全力を尽くしてまいります。
「立命館大学 緊急学生支援金」について
<制度概要>
(1)支援金額:9万円(月額3万円×3ヵ月分を一括給付)
(2)採用人数:本学在籍者の10%程度
(3)対 象:資格・要件を満たす学生・大学院生
※詳細は、「立命館大学 緊急学生支援金」の概要を参照ください。
<支給実績>
総支給人数:3,796名(内訳;国内学生3,324名、留学生472名)
総支給金額:341,640,000円 *6月30日に振込済み
本支援金は、学校法人立命館からの支援に加え、校友の皆様はじめ、関係の皆様、教職員からのご芳志も活用させていただきました。ご支援くださいました皆様に深く感謝を申し上げます。
いただきましたご芳志の活用について、今後も引き続き検討してまいります。
<受給学生の声>
薬学部 3回生
緊急事態宣言の発令後、4月から6月までの3ヵ月間、アルバイトが出来ない状況になり、収入がゼロになりました。家計を支える父も収入が減ることが見込まれ、仕送りの金額が減ってしまいました。支援金のおかげで、極端な節約をすることなく、いつも通りの生活を送れました。父の収入減で一時期、退学や休学を検討していましたが、支援いただいたことで、今学期も立命館大学に在籍することができ、感謝の思いでいっぱいです。迅速に告知していただき、給付いただき、ありがたかったです。また、私が選考に通ると思っていなかったので驚きましたが、それだけ、この緊急支援金制度に予算を割いていただいたと感じ、この制度を設けていただいたことを嬉しく思います。少しの収入の変化が、今後の学修へ大きな影響を及ぼす可能性もあるため、緊急学生支援金は、学生にとってとても有用と感じました。従来の奨学金と違い、成績評価や保護者の総収入に関係なく、学生個人の収入減により申請できたため、より多くの学生が平等に申請できる点も良いと思いました。立命館大学生の全員が受領しているものではないので、選んでいただいたからには、今後はより一層、学業に真摯に取り組みたいと考えています。
生命科学部 3回生
私は下宿生で、学費以外の生活費などをアルバイトで賄っています。春期休暇中は、アメリカへ留学に行っており、渡航費と滞在費に貯金の大半を費やしました。帰国後は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアルバイトができず、4月からは残ったわずかな貯金でやり繰りせざるを得ませんでした。そのような折、「立命館大学 緊急学生支援金」が実施されると聞き、「ついに立命館大学が支援金制度を始めてくれる」と嬉しく思いました。同時に、「私は支援の対象になるのだろうか?」という不安も生まれました。無事に支援を受けることができ、生活費だけでなく、授業に不可欠な教科書や参考書の購入費にも充てることができました。6月からアルバイトを再開したものの、営業時間の短縮や来客の減少などの影響で収入も少なかったため、この支援金は私の大きな支えとなりました。これからは、学業や研究だけではなく、インターンシップなどさまざまな経験を積み重ね、将来、再びこのような危機が訪れた際に、今回の私のように困った人を助けられるよう成長したいと思っています。
「図書資料郵送サービス」について
<支援内容>
緊急事態宣言に伴う全キャンパス入構禁止による図書館休館および5月7日からのWEB授業再開に伴い、学生が学びを継続できるようオンラインで予約した図書資料を、指定の送付先に郵送し、図書館資料の利用を支援。
(1)対象
本学の学部・大学院に在籍する者(研究生・研修生・法務専修生含む)
(2)郵送冊数
1回あたり10冊まで
(3)発送方法
ゆうパックによる郵送 ※費用は大学で負担
<支援実績>
延べ6,748名に15,912冊(7月末時点)を届けました。
<利用学生の声>