11月29日(火)~12月2日(金)にパシフィコ横浜で行われた「2022年アジア・パシフィックマイクロ波会議(Asia-Pacific Microwave Conference、以下:APMC)」の「Student and Young Engineer Design Competition」WPT Trackにて、山口大輔さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生)のチーム「Team Daisuke +R」が2位を受賞しました。

 APMCは、アジア・太平洋地域におけるマイクロ波工学・技術の進展を目的に開催されている世界的な学術会議です。「Student and Young Engineer Design Competition」は、38歳以下の若手研究者・技術者を対象に、無線給電技術(以下:WPT)の研究開発への参画と研究の発展を促すものとして開催されるビデオコンペティションです。
 山口さんが出場したWPT Trackでは、「WPTは私たちの生活を変える」をテーマに、将来の生活を向上させる可能性を持つWPTの応用に関する研究について、各チームがビデオプレゼンテーションを行いました。

 山口さんのチームは、WPTを用いて制作した3階建ての鉄道模型に関する研究成果を発表。極小の基板を実装したレールを送電アンテナとして用い、送電性能を最適化する工夫を施したことで、1階部分のレールの給電のみで2、3階のレールへの電力も賄えるよう設計しました。
 今回の研究成果は、WPTを用いた鉄道模型の商品化に向けて応用が期待されるもので、ビデオプレゼンテーションでは、研究の独創性やわかりやすさに関する項目でトップの得点を獲得するなど、研究技術や将来性だけでなく、研究成果を明晰に伝えるプレゼンテーション技術や動画編集技術が高く評価されました。

制作した鉄道模型

山口大輔さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生)コメント

山口大輔さん

 この度、「Student and Young Engineer Design Competition」のWPT Trackで 2位を受賞することができました。ご指導いただいた道関隆国教授や田中亜実講師、西川久客員教授をはじめ、多くの場面で支えていただいた研究室の皆さまに感謝申し上げます。
 大学院入学当時、成績も悪く、研究にもついていけないような学生でしたが、研究室の皆さまとの出会い、そして鉄道模型の研究に出会ったことで学生生活が一変しました。「勉強ができること」と「研究ができること」は、必ずしもイコールではないということを実感する機会を得られたのは、私にとって大きな喜びでした。
 本研究では、道関研究室での「はんだ付けコンテスト」によって高めた基板の制作技術と、趣味で培った動画編集技術を大きく生かすことができました。研究室の皆さまの支えや研究との出会いを含め、何か一つでも欠けていれば今回の受賞には繋がりませんでした。本当にありがとうございました。

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