自律走行型AIロボット「temi」を活用したオンライン国際交流 生命科学部と薬学部による画期的な英語授業の実施
7月5日・12日に、びわこ・くさつキャンパスにて、「プロジェクト発信型英語プログラム(Project-based English Program: PEP)」の一環として、自律走行型AIロボット「temi」を活用し国際交流を行う英語授業を実施しました。この授業は、生命科学部および薬学部の必修科目として開講されている「Junior Project 1(JP1)」で、両学部の英語教育を担当する教員と専門科目を担当する教員が連携して実施しているユニークな科目です。この科目を履修している学生両日併せて600名が「temi」を通じて国際交流を行いました。
この授業では、4月から学生たちは5名ずつのグループを組み、それぞれが共通の専門分野における問題に焦点を当てたプロジェクトを展開しました。各グループは独自のテーマについて調査を行い、その成果を6月末までに英語で作成したポスターにまとめ上げました。そして、これらの成果を英語で発表するポスターセッションを今回実施しました。さらに、「temi」を通じて海外の学生もこのセッションに参加し、受講生と共に活発な意見交換が行われました。
今回受講した生命科学部3回生の清水理紗さんは「AIロボットを通じて海外の学生から質問や、発表に対して肯定的なコメントをもらい、それがとても嬉しかった。発表を進めるうちに自分の英語のスキルが向上している感じがした。」と話しました。同じく生命科学部3回生の上田優子さんは、「ロボットの前では緊張しなかった。質疑応答で先生と英語でやり取りをする中で台本を読まずに英語で自分の考えを答えることができ、自信を持つことができた。」と述べました。
PEPを統括している生命科学部・山中司教授は、「自分たちの興味・関心をもとに専門分野に近づけたプロジェクトの内容に、3回生の皆さんはこだわりを持って取り組んでくれました。バラエティに富み、創造性に満ち溢れたポスター発表は、内容だけでなく、発表の仕方も見事だったと思います。多少の英語の拙さも、内容の面白さや発信に対する熱意で十分にカバーできたようです。」とコメントされました。
「temi」の活用を通じたこの授業は、学生たちの国際的な視野を広げる貴重な機会となりました。新型コロナウイルスの影響で海外留学が難しくなった学生への支援として、現地への留学支援だけでなく、より多くの学生に対し国際交流の機会を提供する新たな取り組みを行うことができました。