三田平凡寺の全貌に迫る書籍、ヘレナ・チャプコヴァーGLA准教授が編著
このたび、ヘレナ・チャプコヴァー准教授(グローバル教養学部)が書籍『非凡の人 三田平凡寺』の編著を担当しました。
三田平凡寺は、大正時代に自宅にローラースケート場を作り、国際的なクリエイティブ集団「我楽他宗」を組織するなど、稀代の「趣味人」として、知る人ぞ知る存在です。美術史を研究するヘレナ准教授は、長年、三田平凡寺に関する研究を進めており、2021年に多摩美術大学で行われた展覧会「我楽他宗——民藝とモダンデザイナーの集まり」ではキュレーターとして協力しています。
『非凡の人 三田平凡寺』は、ヘレナ准教授が三田平凡寺に関する研究を進める中で培ってこられたネットワークから生まれました。出版社と構想を練る中で、「我楽他宗」のみに焦点を当てるのではなく、アーティストとしての三田平凡寺に焦点を当てることとなりました。
「グローバルな視点で三田平凡寺を研究すると、彼の独自の思想・信念は、現代でも異彩を放っていたと考えられる。国籍・ジェンダーに関わらず、彼のまわりにはさまざまな人々が集まり、参加できたことは当時、とても珍しかったのではないか」とヘレナ准教授は語ります。
三田平凡寺が貫いたオープンな関係性や環境は、現代にもリデザインできる考え方がたくさんあります。『非凡の人 三田平凡寺』を通して国際的な趣味家集団「我楽他宗」を率いた三田平凡寺の全貌を体感してはいかがでしょうか。