2024.05.15 TOPICS

若手研究者の挑戦的な研究を支援 「2024年度立命館大学若手研究者育成プログラム研究奨励賞」授賞式を開催

 立命館出身の優れた若手研究者を支援する「2024年度立命館大学若手研究者育成プログラム研究奨励賞」の授賞式が5月10日、立命館朱雀キャンパスで行われました。大学を代表して仲谷善雄学長、瀧博研究部長が出席し、受賞者への祝辞、賞状と副賞を授与しました。

仲谷善雄学長
仲谷善雄学長

 立命館大学では独自の予算で若手研究者を毎年15名程度雇用し、若手研究者を支援する「若手研究者育成プログラム」を実施しています。本奨励賞は、同プログラムの申請において、優れた研究計画であると認められた申請者に対して、今後の一層の研鑽と研究の発展を祈念して授与される賞です。2回目となる今回は、40件の応募の中から研究実績や将来的な研究推進力等を審査して受賞者を決定しました。「近代日本における体質概念の展開と身体管理に関する研究」という研究テーマを掲げられた塩野麻子さんと、「褶曲パターンを生み出す力学機構の解明:地球模倣材料力学に向けて」という研究テーマを掲げられた吉田圭介さんの2名が受賞しました。

 式典の中で、仲谷善雄学長は中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」において「次世代研究大学」を目指していることに触れ「若手研究者による挑戦的な研究が重要です。周囲の研究者を巻き込み、立命館大学で思う存分、研究を進めていただきたい」と期待を述べました。

 授賞式終了後、仲谷善雄学長と瀧博研究部長を交えた懇談会の場が設けられ、受賞者の研究計画について意見交換が行われました。塩野さんは「近代日本における体質をめぐる医学研究がどのように行われてきたのかを検討し、体質という考え方が近代日本にどのような役割を果たしてきたのかを明らかにしたい」と語り、また、吉田さんも自身の研究について「線を等間隔に引いたり、折り紙をきれいに折るのは得意、不得意がある一方、自然界に目を向けると、等間隔の皺ができていたり、風呂場に落ちる雫が同じサイズになるなど、上手にものをつくるコツが身の回りにはたくさんあります。ものづくりのヒントを自然界から得て、誰でも簡単に複雑なものを作れるようにしたい」と抱負を語りました。

塩野麻子さん
塩野麻子さん
吉田圭介さん
吉田圭介さん

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