絶滅寸前種「フジバカマ」を挿し芽で増やすイベントを開催

 立命館大学の学生・教職員、近隣住民、京福電気鉄道株式会社の社員で構成される「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」は、京都府の絶滅寸前種に指定されている「フジバカマ(キク科の多年生植物)」を挿し芽で増やすイベントを、5月28日(土)に衣笠キャンパス、6月3日(金)に京都府立聾学校、4日(土)に御室小学校で開催しました。

 京都のフジバカマを守るための3つの約束「①種から育てない②京都から出さない③他府県のフジバカマを入れない」のもと、フジバカマの茎を一節ごとに切って“挿し芽”をつくり、フジバカマを増やしました。昨年に続き、2回目となる今回は、衣笠キャンパスに加え、京都府立聾学校、御室小学校にも足を運びました。

 衣笠キャンパスでは約1040本の芽を、京都府立聾学校では約150個、御室小学校では約150個の育苗ポットを作りました。京都府立聾学校・御室小学校では、生徒・児童・教職員の皆さんとも交流し、フジバカマの歴史や生物を守る大切さを感じながら、取り組みました。

京都府立聾学校での事前授業の様子
京都府立聾学校での事前授業の様子
衣笠キャンパス東側広場に設置した挿し芽の育苗ポット
衣笠キャンパス東側広場に設置した挿し芽の育苗ポット

 日本書紀や万葉集、源氏物語にも登場し、古くから身近な山野草として日本人に愛されてきた秋の七草の一つ「フジバカマ」。その力強い生命力と不思議な力で、沢山の人々をつなぎ、本プロジェクトの活動の輪を広げてくれています。

 次回は7月、フジバカマが育苗ポットいっぱいに根を張った頃、プランターに移していきます。フジバカマが街中に咲くことを目指し、活動を続けてまいります。

※絶滅寸前種のフジバカマの保全活動は、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」への達成を目指すとともに、地域連携で取り組むことがSDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を目指すという認識のもと、取り組んでいます。

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