学生・教職員と地域の方々共同で、絶滅寸前種「フジバカマ」を挿し芽で増やす活動開催
5月25日(土)、立命館大学の学生・教職員、近隣住民、京福電気鉄道株式会社の社員で構成される「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」が、衣笠キャンパスで、フジバカマを挿し芽で増やす作業を行いました。
「フジバカマ」は京都府のレッドデータブックで絶滅寸前種に指定されているキク科の多年草。秋に薄紫色の花を付け、アサギマダラなどのチョウが集まることで知られています。万葉集にも「秋の七草」の一つとして登場し、古来親しまれてきましたが、近年は環境の変化等でその数が激減。そこで、環境保全に地域連携で取り組みSDGsの達成を目指す(※)立命館大学と、沿線の緑化活動に取り組む京福電気鉄道株式会社が2021年から提携し、嵐電沿線フジバカマプロジェクトとして保全活動を行っています。
4年目となるこの日、立命館大学の学生・教職員、京福電気鉄道株式会社の社員、近隣住民など65人の参加者が、衣笠キャンパスに集まりました。参加者同士和やかに交流しながら、フジバカマの挿し芽を育苗ポットに植える作業を行い、約800個のポット(1600本の芽)を作りました。
参加した学生は「希少なフジバカマの保全を通じて地域の方々と関わることができ、やりがいを感じる」と話していました。
プロジェクトの次の活動は7月に育った苗をプランターに植え替え、秋の開花時期には各所で展示を予定しています。今年度も、大学と地域が一体となり、フジバカマの保全活動に取り組んでまいります。
(※)絶滅寸前種のフジバカマの保全活動は、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」への達成を目指すとともに、地域連携で取り組むことがSDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を目指すという認識のもと、取り組んでいます。