文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」の最終評価でS評価(最高評価)を獲得
立命館大学は、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」(以下、「SGU」)の最終評価(3月28日公表)において、最高評価である「S」を獲得しました。
本学は2014年から「グローバル・アジア・コミュニティに貢献する多文化協働人材の育成」を構想の柱と定め、世界トップクラスの大学であるアメリカン大学(アメリカ合衆国・ワシントンD.C.)と日本国内で唯一、共同の教育課程を設置し連名で一つの学位を出すプログラムを実施するなど、ハイレベルな国際連携に取り組んできました。これらの取り組みや、それを推進し持続的に発展、自走させるための大学組織としての強固な体制が、大規模私立大学の国際化モデルとされうるものであると高く評価されました。
「SGU」は、日本国内の高等教育の国際通用性・国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進める、世界レベルの教育・研究を行うトップ型大学(タイプA)と、我が国の国際化を牽引するグローバル化牽引型大学(タイプB)に対し、重点支援を行う事業で、2014年から開始しました。(本学はタイプBに申請・採択されています。)
本学では、アジアという共同体が抱える共通の課題解決に向け、「国際通用性」「開放性」「交流性」の三つの視点から、さまざまな改革を進めてきました。SGUの最終評価では、一つひとつの事業はもちろんのこと、国際化に関わる統一したガバナンスや、女性や外国人教職員数の増大・配置を含めた教職協働での国際プログラム開発体制などの事業を支える大学としての体制や姿勢も高く評価されました。なかでも、アメリカン大学とのジョイント・ディグリー・プログラムやオーストラリア国立大学との100名規模のデュアル・ディグリー・プログラムをはじめ、従来の交換留学のレベルを超えた高い国際水準での教育課程やプログラムを設計するノウハウ構築、また、それらを運用する教職員の国際通用性を向上する取り組みが、本学のグローバル展開を特徴づけていると評されています。
今後も徹底した大学改革と国際化の取り組みを継続し、世界的に魅力的なトップレベルの教育研究を行うことで、日本社会の国際化の牽引に寄与してまいります。
仲谷善雄学長コメント
2014年度から10年の間、全学を挙げて取り組んだ国際化の諸施策が最高評価を得られたこと、大変光栄に思います。この間、本学はSGUを通じて真のキャンパスの国際化を目指し、日本人と留学生の共修や多様な国際プログラムの開発・運営に尽力してまいりました。中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」に掲げる、新たな社会共生価値を創造する次世代研究大学の実現に向け、国際社会に貢献するグローバル人材の育成、海外大学との共同研究をはじめ、チャレンジングな国際戦略を推進し、より充実した教育・研究環境の構築に取り組んでまいります。