立命館大学農業・園芸サークル「きぬがさ農園Kreis」が「第12回毎日地球未来賞 クボタ賞」を受賞
2月11日(祝・土)、「第12回毎日地球未来賞」の授賞式が行われ、立命館大学農業・園芸サークル「きぬがさ農園Kreis」が「第12回毎日地球未来賞 クボタ賞」を受賞しました。
「毎日地球未来賞」は、毎日新聞社が主催し、21世紀の地球が直面する「食料」、「水」、「環境」の問題解決に取り組む団体・個人を顕彰する賞です。授賞式はYouTubeで配信され、受賞者による活動報告会やトークセッションなどが行われました。
「きぬがさ農園Kreis」は、衣笠キャンパスの体育館南西に位置する「きぬがさ農園」を拠点とし、キャンパスの落ち葉を使用した腐葉土づくりや、雨水を有効に活用するタンクの利用、無農薬野菜の地産地消を中心に持続可能な農業を実践する学生団体です。今回、これまでのSDGsに関する取り組みが高く評価され、受賞に至りました。
団体が設立されたのは2020年3月。当時1回生だった初代代表の阿部桃子さん(国際関係学部4回生)が、衣笠キャンパスで大量の落ち葉を集める清掃員の姿を目にした際に、「落ち葉をごみとして捨てるのはもったいない」と大学に相談を持ちかけたことが契機となりました。
その後、大学との協議が進み、キャンパスの落ち葉で作った腐葉土を用いて農業を行う「きぬがさ農園」の事業と、簡易堆肥器の設置をスタート。それらの動きを受けて、農園の開拓・整備などの運営主体として学生団体「きぬがさ農園Kreis」が誕生しました。
団体の設立後は、腐葉土づくりと持続可能な農園運営を通じた、大学内の資源循環システムの構築に着手しつつ、地域住民との交流を促進させ、地域住民・学生・職員の三位一体による農園運営に力を注ぎました。
現在は、これまで蓄積した経験をもとに、近隣の小学生を招いた腐葉土づくり体験や、「立命館みらい保育園」の園児たちによる野菜の収穫体験を実施するなど、新たな地域交流に取り組んでいます。
さらに、収穫した野菜を、大学生協で販売したり、地域住民の方々に配布したりすることで、独自の資源循環システムを確立することに成功。今後も新たな取り組みに挑戦する予定です。
引き続き、地域と大学をつなげ、SDGsの達成に向けて活動に励む学生たちへの応援をよろしくお願いします。
前副代表 曽野部えみさん(国際関係学部4回生)コメント
この度、「きぬがさ農園Kreis」は「第12回毎日地球未来賞」においてクボタ賞を受賞いたしました。私たちの活動が評価され、素晴らしい賞をいただけたことを大変嬉しく思っております。たった3人で創設し、大変なこともありましたが、活動を続けて良かったと感じております。同時に、日々の活動を支えてくださる職員・地域の皆さま、仲間たちに、深く感謝申し上げます。これからも、「きぬがさ農園Kreis」は学生・大学職員・地域住民が三位一体となって、SDGsの達成を目指し続けます。