教員紹介

地域研究学域

地域研究学域

フィールドウォークからはじめよう!
キーワード :
都市論、沖縄研究

加藤 政洋教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
人文地理学
歩くこと、食べること、呑むことが大好きです。都市文化に関心を寄せる私にとって、これらのことはつねに研究の第一歩となってきました。学生たちと一緒に、ふだんは身近な京都や大阪を歩き、長期休暇中は沖縄へと出かけて街々を観察しています。もちろん、当地ならではの料理を食べることも忘れません。そこでのちょっとした戸惑いや気づき、そして人との出会いを通じて、研究の着想が萌芽するのです。「京都の食堂には、なぜ(長崎のそれとは似ても似つかない)『ちゃんぽん』があるの?」という疑問からも、研究は始まるのですよ。そう、とにかく歩けや歩け。まち歩き(フィールドウォーク)を通じて、都市空間の深奥に分け入ってみませんか。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

かつて民俗学者の柳田國男は「……学び知るためには、旅でも、散歩でも、とにかくもう少し『あるく』ことが必要」だと述べていました。インターネットや書物から得られた情報だけでは、複雑化する世界の「いま・ここ」を理解することさえかないません。さまざまな地域・場所の経験を重ねることは、必ずや人文学を学ぶ皆さんの糧となるはずです。

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鍬・鋤などの農具を起点に人々の生業と生活を捉える
キーワード :
職人、鍛冶屋、アイルランド

河島 一仁教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
歴史地理学、アイルランド研究
日本の代表的な農具である鍬を製造したのは、村の鍛冶屋です。学部2回生の秋、和歌山県から京都府南丹市に出稼ぎに来た村の鍛冶屋に偶然に出会いました。「なぜ和歌山の鍛冶屋が京都に?」が最初の関心でした。それ以降この課題に取り組み、18世紀から現在までの東海・近畿をフィールドとして研究してきました。農具を起点にして、それを作った鍛冶屋、使った農民という人間に着目し、生業や生活のレベルからの研究を面白いと思っています。アイルランドとウェールズもフィールドとして、鋤や野外博物館に関して研究しています。テーマは異なりますが、立命館をはじめとする大学を考察の対象にしています。大学の歴史地理は新しい試みです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校までの勉強は教科書を用いた学習です。どれだけ理解したかを試験で確認し、成績がつけられます。大学でも教科書を使いますが、学習ではなく、皆さんは自分で研究をします。学習が自分の内側への知識の吸収であるのに対して、研究は自分の外で知識を表現することです。その最終的な成果が卒業論文です。立命館で、自分を成長させてください。

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見えているようで見えないものを探る
キーワード :
フィールドワーク、京都学、環境史

河角 直美准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
歴史地理学
私はよくぼんやり空を見あげて、空の色、雲のかたち、そこにある理由を妄想しては、二度と同じものはないことに、時間と空間の不思議を感じます。それは目の前の風景すべてにもいえることでしょう。以前、琵琶湖岸の集落で調査をしたとき、玄関が水路の前にある家を見つけました。不思議に思い話を聞くと、「むかし交通手段として水路をよくつかっていたから」とのこと。古い地図を見ると、たしかにそこには水路が縦横にめぐっていて、毎日の営みも琵琶湖の役割も今と違ったことを教えてくれました。本や史料に残りにくうえ二度と戻らない、でも確かに存在した風景に、自分で歩き話を聞くことでたどりつける。それが私の研究の面白さです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校までは、おもに教科書の内容を忠実に学んできたと思います。これからは、それを少し疑ってみる、もしくは深読みしてみてはどうでしょう。疑う、真実を問う、あるいは掘り下げる。そのために自分で調べる、歩く、見る、納得できるようにまとめる。それが大学での1つの学びといえるでしょうか。その過程で世界も広がっていくと思います。

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都市の魅力を解剖する
キーワード :
都市、内部地域構造、オフィス

古賀 慎二教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
都市地理学
私の専門は人文地理学、特に都市地理学と呼ばれる分野です。なかでも、現代都市の都心部を占有しているオフィスの立地と都市構造の関係について研究しています。鉄鋼業の企業城下町で育った私は、幼い頃の活気ある街の姿が脳裏に焼きついています。しかし、オイルショックなどを契機に街は徐々に衰退していきました。こうした幼少期の経験が、都市の活力や人口の吸引力とは何かという問題に取り組む現在の研究につながっています。日本における現代都市の活力とはいったい何でしょうか。ダイナミックに変化を続ける有機体のような都市の魅力を地理学的に解剖し、分析する。とても面白い分野です。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

知的好奇心を大切にして下さい。インターネットで答えをみつけて理解した気にならず、五感を研ぎ澄まして自分自身が経験して疑問を確かめる。そうした受験生を歓迎します。まさに「百聞は一見に如かず」の精神です。

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環境史・開発史・災害史
キーワード :
環境史、開発史、災害史

高橋 学教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
環境考古学、災害研究
10000年単位では今は温暖期です。しかし、1000年単位ではすでに7300年前に温暖期のピークを越えました。100年単位では、中世の後期から寒くなり、近世は小氷期と呼ばれる寒冷期でした。さらに、近代にはいると徐々に温暖に向かっています。しかし、1991年のフィリピンピナツボ火山の噴火により太陽光線が遮られ、1993年に日本ではコメが不作でした。
環境変化は、一定方向に進むのではなく、様々な「ゆらぎ」があります。この揺らぎを追及しています。

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受験生へのメッセージ

環境は様々なスケールで変化しています。その中で、どのような土地開発を行うと、どのような災害に遭いやすいのかについて研究しています。過去を研究の対象にしていますが、視点は現在や未来をみつめています。地震や火山噴火、台風などをなくすことはできませんが、それらにより生じる災害は、生活の仕方で小さくすることが可能です。

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データ分析でみる家族と暮らしの地理学
キーワード :
地理情報システム、データ分析、海外研究

花岡 和聖准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
地理情報科学、人文地理学
私たちのライフスタイルや価値観はユニークなものであったり、逆に、友人と似ているところがあったりします。私の研究では、一人一人を区別できるデータを精査することで、人々の暮らし方の共通点や相違点を明らかにしていきます。膨大な人口のデータを調べ、そこに仮説と一致する特徴や意外な特徴が見いだされたときが一番面白いです。具体的な研究テーマは、日本人特有の働き方や家族関係、国際結婚夫婦の出生行動、さらには防災・復興、外国人の居住地選択に関する分析など多岐にわたります。最近では、オーストラリアやフィリピン、ヨーロッパをフィールドにした研究も行っています。

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受験生へのメッセージ

紙の地図がデジタルな地図へと変わってきたように地理学の研究でもデジタル化が進んでいます。そうしたことから私が担当する講義では、まちづくりや防災、環境保全、観光、マーケティングをテーマに、地理情報システムを使った地図作成や地域データ分析、衛星画像の解析方法を紹介しています。

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人間の居住環境の向上に貢献する自然地理学的研究
キーワード :
資源、災害、環境

松永 光平准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
自然地理学、環境学
人間をとりまくさまざまなものは、環境とよばれます。人間は快適・安全に居住するために歴史的に多様な手段で環境の把握を試みてきました。1820年に大学での教学がはじまった地理学は、地球全体を視野に入れつつ環境の地域的特徴を明らかにしてきました。地理学は、環境のうち、自然環境の仕組みを解明する自然地理学と、社会環境の理解に重点を置く人文地理学とに分かれています。私は自然地理学の立場から、衣笠キャンパス周辺を事例として災害危険度の把握や、被災時に使える水・食料・木材などの資源の賦存状況の解明に努めています。「流通がストップして水・食料が入手できなくなったら?」などさまざまな状況を想定します。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

自然地理学は資源確保・防災・環境保全を通じて人間の居住環境の向上に貢献すると思いますし、そこにやりがいがあります。ただ、「向上」といっても「技術開発でもっと便利に。」「人間の居住地を地球にとどめず宇宙に進出せよ。」という上昇・拡大志向には反対です。たとえば電気を使わないような、昔風の暮らし方にも学ぶべきと思います。

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持続可能な社会のための防災と環境保全の地理学研究
キーワード :
持続可能性、人間と環境、社会調査

村中 亮夫准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
人文地理学、環境・災害研究
私は「環境」「防災」「地理」をキーワードに、持続可能な社会のあり方を研究しています。具体的に、①生態系や景観、文化遺産のような環境・文化財の価値評価をその保全に対する人間の選好に基づいてモデル化する研究、②災害に対するレジリエントな社会の構築のために有用な在来知(e.g.災害履歴、災害地名、前兆)の継承に関する基礎・教育実践研究を行っています。環境の価値や災害にまつわる在来知のように目に見えないものを掘り起こして可視化し、その可視化データに基づいて中長期的な視野から持続可能な社会を実践的・総合的に構想していく点に魅力を感じています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

地理学専攻には、地図や写真、旅行、登山、鉄道などを好む在学生が多いように思います。これらの趣味嗜好が大学での学びと何の関係があるのかと思うかも知れませんが、学問を修める時に実利的側面のみに目を向けるべからず。関心のあるテーマを大切に、広い視野からとことん究めて欲しいです。きっと皆さん自身の成長や社会の発展に繋がります。

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