教員紹介

言語コミュニケーション学域

言語コミュニケーション学域

漫才対話から学ぶ、コミュニケーションの新たな視点
キーワード :
漫才対話、オープンコミュニケーション、言語・非言語コミュニケーション

岡本 雅史教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
コミュニケーション研究、認知言語学
皆さんはテレビで「漫才」を観たことがあるでしょう。舞台で2人がただ話しているだけなのに、それを観て観客は楽しそうに笑っています。こうした漫才の面白さについては様々な研究がなされていますが、私は漫才が「コミュニケーションを見せるコミュニケーション」であるという点に着目し、これを《オープンコミュニケーション》と名付けました。すると、日常でさり気なく他者を意識しながら会話する人たちのコミュニケーションスキルや、逆に「空気が読めない」と言われる人たちの生きている現実(リアリティ)などが高い解像度で浮かび上がってきました。皆さんにも是非そうした新しいコミュニケーションの見方を体得して頂きたいと思います。

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受験生へのメッセージ

皆さんの中には大学での学びが社会に出たときに本当に役立つのか不安に思う人もいるかも知れません。言語コミュニケーション学域では、プレゼン・面接・接客・演劇・スポーツなど、実社会の多様な《やりとり》の研究を通じて、自己と他者との《かかわり》を再発見し、深めることができます。是非この学域の学びを実社会で大いに活用して下さい。

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文章表現に埋め込まれた「仕掛け」の発見と創作
キーワード :
日本語を母語としない子どもの教育、文章表現研究、日本語ライティング教育

清田 淳子教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
年少者日本語教育、文章表現研究
文章表現研究の面白さは、書き手が実に巧みに、時にこっそりと作品に盛り込んだ表現上の「仕掛け」を発見することにあります。たとえばお気に入りの作家や小説があるとします。なぜあなたはその作家が好きなのでしょう。なぜその作品を面白いと感じ、先を読みたくなるのでしょう。主人公が魅力的だからとか予想外の事件が次々と起こるからなど、人物や出来事に惹きつけられるという理由もあるでしょう。しかし文章表現研究では、そのような作品の内容ではなく、内容を盛る<器>に注目します。すなわち、物語の構造やレトリック、語彙や文字の選び方など、文章表現の仕方にも読み手を魅了する秘密があるに違いないと考え、その正体に迫ります。

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受験生へのメッセージ

お気に入りの小説や物語などのフィクションはもちろん、街角で見かける広告、雑誌の表紙、商品ラベル、ツイッター、新聞記事や役所から届く通知文に至るまで、日頃の生活の中で目にするさまざまな文字表現/文章表現に隠された「仕掛け」を解き明かすとともに、そのような「仕掛け」をほどこした作品をあなたも創り出してみませんか? 

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心を動かす「ことば」と物語について考える
キーワード :
詩、小説、表現教育

西岡 亜紀教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
日仏比較文学、文芸メディア
一つの物語やモチーフが、表現のメディア=媒体とともにどのように語り直されるのか。うた・詩・小説・絵解き・漫画・アニメーションなど、多様な表現を研究しています。新しい表現方法を探して、人に会い、本を読み、旅に出ます。
この研究の醍醐味は、心を動かす「ことば」や物語、それを語る人の人生に触れること。「ひとは大人になって、高さを忘れる。 平行になじんで、垂直を忘れる」(長田弘)「人生は一つの病院のようなもの。どの患者も自分のベッドの位置を変えたがっている」(ボードレール)。ゼミで文芸創作を行う学生からプロの詩人、小説家、記者、アナウンサー、アニメーターまで、表現の現場にいる人に出会えるのも魅力です。

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受験生へのメッセージ

コミュニケーション活動を取り入れながら、音声を発する(朗読、紙芝居など)、文章を書く(小説、戯曲など)といった表現実践を学びます。また、その実践を支える「ことば」の仕組みについて研究します。読む、聞く、つくる、笑う。声を出したい人、物語が好きな人、自分のなかの「表現の種」と出会いたい人、一緒に学んでみませんか。

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翻訳アプリでは代用できないコミュニケーション能力
キーワード :
日本語教育、異文化間コミュニケーション、言語文化教育

北出 慶子教授

所属専攻:
言語学・日本語教育専攻
専門分野:
日本語教育、異文化間コミュニケーション
最近の漫才で、「ボケを否定しないつっこみ」という形が出てきました。従来型の「なんでやねん!」とボケを否定するパターンを逸らして、「それもありだね」と受け止める変化球型です。一例ですが、典型例に当てはまらない多様性を認めていこうという社会的動きがみえます。同じような変化が、言語教育でも起きています。従来の言語教育では、「日本人は謙遜する」のような典型的な言動の研究や教育が当然とされていました。しかし、多言語・多文化が入り混じる現代社会では、○○人や○○語を越えた柔軟なコミュニケーション能力が鍵となります。このような、翻訳アプリでは代用できない能力や育成方法とは何かについて研究しています。

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受験生へのメッセージ

大学に入ったら小中高では学べなかったことを学びませんか。国語や英語のように個々の言語を学ぶだけではなく、言語学では複数の言語や文化を比較することで見えてくる面白さがあります。例えば、日本語の「すみません」は英語の“I’m sorry” とは少し意味が違います。では、どう違うのか?続きは入学してからのお楽しみです!

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第二言語使用者の発達、動機づけや経験が興味深い!
キーワード :
第二言語学習、指導、処理

COULSON DAVID教授

所属専攻:
言語学・日本語教育専攻
専門分野:
応用言語学、心理言語学
第二言語語彙能力の鍵は語彙が定着するまで再出会いの数です。大学入学試験は、最低5千英単語が必要です。そして、単語だけでなく定型表現が欠かせません。意図的かつ偶発的な 学習両方が大事です。さらに、暗示的能力は(例:留学や英語媒体教育を通して)どのように発達するのか複雑な過程です。現在、留学生で見られる暗示的能力とそれにおける定型表の評価方法を開発しています。単語の数、短期記憶力の貢献、定型表現の偶発的な学習などの相互作用を調べています。研究で、英語圏で留学する英語非母語話者にて上記の能力を評価するテストを作りました。これから日本語非母語話者のテストも計画したいです。

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受験生へのメッセージ

第二言語使用者は、学習言語の母語話者にはなりません。英語話者の数は非母語話者の方が多いとよく耳にします。第二言語を通して、新しい交流方法に遭遇し、新しい自分を発見できると言っても良いです。言語間の影響を体験しながら、人間として自分の脳の働きも観察できます。大学でバイリンガルの自分を探りましょう!

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身近な言葉を手がかりに人間言語の深宇宙を探索する
キーワード :
方言、文法、音韻論

佐々木 冠教授

所属専攻:
言語学・日本語教育専攻
専門分野:
言語学、方言学
身近な言語の気になる側面を言語学的観点から考察する、これが僕の研究方法です。僕がこれまで分析してきた「身近な言語」は、出身大学の隣町で話されている茨城県旧水海道市(現常総市)の方言、前任校の所在地北海道の方言、妻の母語ルーマニア語、旅先で出会った千葉県南房総市の方言です。「気になる側面」は、格や態や活用といった文法に関するものと無声化や有声化といった音韻論に関するものです。
僕が分析対象としてきた言語・方言のいくつかは消滅の危機に瀕しています。消滅危機言語・方言の研究はそれ自体でも価値がありますが、日本語(標準語)や英語といったメジャーな言語を捉え直す上でも貢献が期待できると思います。

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受験生へのメッセージ

受験生の皆さん、大学に入ったら高校までに英語や国語に接したのとは違う角度から言語について考えてみましょう。文法を覚える立場から文法を「書く」立場になってみませんか。立命館大学文学部の先輩には人工言語を書いた人もいますが、身近な言語・方言の文法記述も「書く」ことです。「書く」立場から言葉について考えてみませんか。

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教わるものでも覚えるものでもない「言葉の仕組み」
キーワード :
普遍文法、統語論、日本語学

佐野 まさき教授

所属専攻:
言語学・日本語教育専攻
専門分野:
生成文法、日英語対照研究
私たちは、教わっていないことをたくさん知っています。「まさきは禿げた頭をしている」は自然な日本語でも、「まさきは禿頭(はげあたま)をしている」は変だと思いませんか。「まさきは禿頭(とくとう)をしている」は全然ダメな日本語ですよね。でも「まさきは禿頭(はげあたま)だ」と「まさきは禿頭(とくとう)だ」はどちらもOKですよね。たとえ「禿頭(とくとう)」という語を今初めて聞いたとしても、それがハゲアタマのことだと分かれば、私たちは初めて聞いた文の良し悪しの判断ができるのです。これが、私たちの頭の中にある、ことばの仕組みです。私は、このように教わったり覚えたはずのない、頭の中の「文法」を研究しています。

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受験生へのメッセージ

「神は細部に宿る」という言葉があります。サッカーの有名な監督も「勝負の神は細部に宿る」と言っています。真剣な人はみな細部にこだわり、勝負をしています。英語ではGod is in the detailsとも、The devil is in the detailとも言います。detailsとdetailの違いは何でしょう。

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ことばの習得や喪失とバイリンガリズム
キーワード :
言語脳科学、帰国生

田浦 秀幸教授

所属専攻:
言語学・日本語教育専攻
専門分野:
バイリンガリズム、言語習得と喪失
「英語の上達法に関する本は星の数ほどあるのに、一度覚えたはずの単語や文法項目を忘れずにすむ科学的方法はあるのか?」「バイリンガルの人たちの脳構造は日本語モノリンガルに比べて異なるの?」「バイリンガル子育ての方法は?」等に対する基礎・応用研究を心理言語学的・脳科学的アプローチで行っています。

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受験生へのメッセージ

応用言語学分野は非常に若い分野で、みなさんの研究成果が、即この分野への貢献になるわけですから、チャレンジ精神旺盛な人にはうってつけの分野ではないでしょうか。心理言語学実験や地道な言語データ収集に加えて、ブレインイメージング手法を取り入れた研究に一緒に取り組みましょう。

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