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立命館CLUB 【VOL.180】

立命館CLUB【VOL.180】

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■□■ 2020.3.13 立命館CLUB-立命館の“今”を届けるメールマガジン-
■□■ http://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/
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立命館CLUB会員の皆様、こんにちは。

東日本大震災から9年を迎えました。立命館大学では、災害復興支援室が中心となり、2011年12月から数多くの復興支援活動を継続的に行なってきました。これからも被災された方々や復興への歩みを進める地域に寄り添ってまいります。
災害復興支援室長からのメッセージは以下の通りです。
http://www.ritsumei.ac.jp/fukkor/news/detail/?id=456


さて、立命館大学では、新型コロナウイルス感染症に関する特設ページを開設しました。このページに情報を集約、随時更新してまいります。最新の情報をご確認ください。
新型コロナウイルス感染症に関する特設ページはコチラ≫

今号も学生や教職員の情報満載でお届けします。

読者プレゼントは、「防災食共同開発企画『KINOBUYA PROJECT』さんまの缶詰 実山椒・梅」です。

応募方法は最後にお知らせします。それではお楽しみください。

▼学園ニュース▼

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【1】立命館大学ワシントンDC事務所を開設

立命館大学は、2020年3月2日(月)、「立命館大学ワシントンDC事務所」(以下、ワシントンDC事務所)を開設しました。カナダ・英国・インド・中国・ベトナムに続き、6拠点目となる海外事務所です。同エリアには、本学にとって最も重要な協定校のひとつ、アメリカン大学があります。アメリカン大学と立命館大学国際関係学部は、2018年4月、「アメリカン大学・立命館大学国際連携学科(両大学で計4年間学び、1つの学位を授与するプログラム/ジョイント・ディグリー・プログラム)」を開設しました。ワシントンDC事務所は、アメリカン大学で学ぶ本学学生への支援を行なうとともに、同大学との教育・研究に関する交流を一層深化させることも目指しています。
また、ワシントンDC事務所の開設を契機に、本学34番目の海外校友会「立命館ワシントンDC校友会」を発足しました。ワシントンDCおよび近郊で活躍する校友とのネットワーク強化にも貢献してまいります。

名 称:立命館大学ワシントンDC事務所(Ritsumeikan University Washington, D.C. Office)
所在地:1875 K Street NW, Suite 422, Washington, D.C. USA 20006
開設日:2020年3月2日(月) ※現地時間

立命館大学「スーパーグローバル大学創成支援事業」ウェブサイト≫

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【2】「伝教大師最澄1200年魅力交流 大学コラボプロジェクト」が比叡山延暦寺で修業体験

「伝教大師最澄1200年魅力交流委員会」は、日本文化の新たなファンづくりを目指して設立、滋賀県・京都府の自治体や観光協会・経済団体・大学の関係者、そして文化人などで構成されています。委員長は鳥井信吾・サントリーホールディングス株式会社代表取締役副会長、森島朋三・学校法人立命館理事長も委員の一人として参画しています。
立命館大学と龍谷大学の教授・学生有志による「大学コラボプロジェクト」も立ち上げ、1200年間の歴史を体感できる企画を立案。2月22日(土)~24日(月・祝)、天台宗総本山比叡山延暦寺一帯にて、大学生らが住み込みで僧侶の修行などを体験するイベント「3日間で1200年in坂本」を開催しました。本学の学生をはじめ、他大学からはフィンランドの留学生など、計18名が参加しました。
初日は、座禅や食の修行を体験。座禅は、通常非公開の法華堂(重要文化財)で行なわれ、僧侶が足の組み方や呼吸を整える方法を説明し、約30分間、心と身体を集中させました。食の修行では、一切物音を立ててはいけない作法を学び、お経を唱えた後、精進料理を静かに味わいました。

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写真提供:伝教大師最澄1200年魅力交流委員会

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【3】非構造タンパク質NS7bとNS8が、2019-nCoVの系統進化に関与している可能性を示唆~新型コロナウイルスの治療に向けた研究開発への期待~

伊藤將弘・立命館大学生命科学部教授らの研究グループは、生命科学ビックデータにAIを用いたデータサイエンス解析で、新型コロナウイルス・2019-nCov(COVID-19)の進化に非構造タンパク質NS7bとNS8が関与している可能性が高いことを発見いたしました。本研究成果は、2020年3月3日(火)にInfection, Genetics and Evolution誌(オンライン版)に掲載されました。
※この研究は 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(S1511028)と武田科学振興財団の助成を受けたものです。

[論文情報]
論文名:The nonstructural proteins NS7b and NS8 were likely to be phylogenetically associated with the 2019-nCoV evolution
著者:Muhamad Fahmi, Yukihiko Kubota and Masahiro Ito
発表雑誌:Infection, Genetics and Evolution
掲載日:2020年3月3日
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1567134820301039

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【4】山﨑晴翔さん・松本ひかるさんペア(立命館高校2年生)がMESE選手権「知の甲子園」で全国優勝!

2月22日(土)、東京都千代田区のSAPジャパンにて、「2019年度 第22回MESE(ミース)選手権大会『知の甲子園』決勝戦」が開催されました。今大会には、全国の中学・高校・大学生、計310チーム約1,000名が参加しました。立命館高校から山﨑晴翔さん・松本ひかるさんペア(チーム名SABOTAGE)が出場、見事全国優勝を果たしました。
この取り組みは、高校一年現代社会解析の授業で実施しているMESE(Management Economic Simulation Exercise)の全国大会です。コンピューター・シミュレーション上での会社経営というプログラムを通して、意思決定には「結果」と「責任」が伴うことを体感しながら学びます。また、広い視野にもとづく情報分析力・意思決定力・他人と違う意見を持つ勇気・自分と違う意見に対する寛容性など、社会生活に不可欠な基本的資質を育むことを目的としています。
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その他学園ニュースはコチラ≫
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▼EVENT(公開講座など)▼

掲載しているイベントや公開講座は、天候や諸事情により、延期または中止になる場合があります。問い合わせ先やイベントホームページをご確認ください。
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【1】[@全国][無料][要事前申込]
JMOOC講座「【経営学】事例から学ぶデジタル・トランスフォーメーション~クラウド, IoT, AI, アジャイル開発~」

株式会社ドコモgacco(ガッコ)が運営する大規模公開オンライン講座「gacco」にて、立命館大学が提供する講座を開講します。IT環境があれば、どなたでも無料で受講できます。
今回ご紹介の講座は、株式会社セールスフォース・ドットコム様、株式会社NTTドコモ様をはじめ、多くの企業様にご協力いただいています。

[開講日]3月31日(火)
[講 師]依田祐一(立命館大学経営学部准教授)
[学習期間]4週間程度
[受講料]無料

上記講座のお申込みはコチラ≫

その他JMOOC講座はコチラ≫

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【2】立命館大学の様々なサイトをご紹介します。

[RADIANT 立命館大学研究活動報]
立命館大学における研究活動を広く紹介するとともに、研究成果の社会還元の促進を目的として発行しています。最新号のテーマは「環境」です。これまでにも「食」・「少子高齢化」・「スポーツ」・「こころ」など様々なテーマで発信しています。世界が抱える課題に対して、分野のBorderを超えた特色ある研究を紹介しています。是非ご覧ください。

RADIANTはコチラ≫

[shiRuto~知ると、ツナガル、ウゴキダス。~]
shiRUtoは、教育・研究から得られる知の数々が私たちや社会とどう関わっているのかを、ビジネス・テクノロジー・グローバル・ライフ・スポーツ・カルチャーの6つの視点で取り上げます。

shiRutoはコチラ≫

[RITSUMEIKAN ATHLETE]
体育会に所属する注目選手、主将へのインタビューなどの特集記事です。

RITSUMEIKAN ATHLETEはコチラ≫

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その他の公開講座はコチラ≫
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▼EVENT(スポーツ/学芸)▼

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新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、中止が相次いでいます。
ご参加される際には、ホームページなどで最新情報をご確認いただきますようお願いいたします。

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イベントはコチラ≫
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▼輝く学生インタビュー▼

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  第149回 輝く学生インタビュー
          前向きな「東北」を応援し続けたい
                  張 亦瑾(チョウ イーキン)さん
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、張亦瑾さん(人間科学研究科博士課程後期2回生・台湾出身)です。東日本・家族応援プロジェクトや台風19号のボランティア活動などについてうかがいました。
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Q.台湾ではどのような活動をされていましたか。
台湾の大学院修士課程に通いながら、臨床心理士として働いていました。当時は、児童虐待や性暴力などの被害者の方々から相談を受け、課題解決に向けて様々なことに取り組んでいました。相談を受けることに限らず、相談者の暮らしやすい環境に導いていくことや「私たちの社会的責任は何か」を常に考えていました。臨床心理士の仕事はとても難しい反面、やりがいがあり、充実した毎日を送っていました。

Q.日本の大学へ留学しようと決めた理由を教えてください。
2015年、立命館大学大学院応用人間科学研究科の主催するワークショップが京都で開催され、一週間参加しました。そこで、初めて村本邦子教授にお会いしました。また、同年に台湾で開催された「アジア災害トラウマカンファレンス」に参加した時、村本先生が東日本大震災後の支援について発表されていました。今まで臨床心理士として活動していたことと全く違うアプローチにただただ驚くばかりでした。
その後、「2018年から、立命館大学大学院人間科学研究科の博士課程後期が新設される」という連絡があり、私に紹介してくださいました。

Q.入学試験当日の心境は覚えていらっしゃいますか?
「研究計画」は、とても苦労して書いたことを覚えています。台湾にも日本語教室はありますが、日常会話のフレーズを中心に学びます。しかし、レポートは書き言葉のため、私が習った話し言葉とは違います。きっと、ちぐはぐな日本語になってしまっていたと思いますが、日本語学校の先生に聞いたり、インターネットで調べて完成させました。
また、入学試験の面接当日は、慣れないスーツを着て挑みました。「ドアは3回ノック、『失礼します』と言って部屋に入る。面接官にお辞儀をする…」など、面接に必要な動作を頭の中でずっとシミュレーション重ねていましたので、出だしは良かったと思います。緊張もあってか、面接官の日本語を聞き取るのも精一杯でしたが、「人間科学研究科で絶対に学びたい」という純粋な思いが通じたのか、無事に合格することができました。

Q.大学から合格通知が届いた時のお気持ちをお聞かせください。
入学試験後、台湾に帰ってからも職場の方に「受かるかなぁ…」と毎日のように弱音を吐いていました。母も一緒にソワソワしていたと思います。「合格」の文字を見た時は、本当に嬉しかったです。
入学後は、日本と台湾の研究の進め方の違いに戸惑いました。台湾の博士後期は、日本の博士前期と同じで、授業がありレポートも数多く書かないといけません。レポートは、友人と集まって書くことが多いのですが、日本はそれぞれ自分の研究に集中していて、少し寂しいなと思いました。しかし、研究室でのオン、昼食時間や放課後のオフと、メリハリをつけることで、一日の充実度がとても高くなりました。

Q.大学院での学びについて教えてください。
対人援助と心理を組み合せて、対人援助学と臨床心理学を学んでいます。そのなかで「東日本・家族応援プロジェクト」に参加し、岩手県や福島県を訪れ、対人援助の実習を行なっています。
また、研究フィールドとして台湾高雄市にある「小林村」に何度も訪れています。この村は、2009年8月に台風8号が上陸・通過、早朝に土砂災害が起こり集落ごと土砂にのみ込まれ、約500名が亡くなりました。私は、2018年から本格的に小林村の調査を始めました。村民の方と心がつながるきっかけになったのが「日本語」でした。村民たちは「自分の文化を絶対に復興させたい」という強い思いから、踊りや歌で文化を伝える「舞踊団」を有志で結成し、復興に努めていました。しかし、歴史的な資料はすべて流されていたため、古い文献を探さなくてはならない状況でした。文献を探すなかで、約100年前に日本の人類学者が書いたものが見つかりました。しかし、見たことのない言語に「これは読めない…」と落ち込んでいたそうです。偶然、村を訪れていた私が日本語を話せることに気づき「これを読んでほしい!」と文献を渡されました。日本語を習い始めた頃で不安ばかりでしたが、必死に翻訳をして伝統的な舞踊を復活させることができました。一人ひとりに寄り添うことに加えて、地域の文化などを伝えていくお手伝いも私たちの役目だと気づかされました。今でも村のお祭りや舞踊団の発表会に招待いただいています。
「生きる目標」を持ち、前に進もうとする姿はカッコよく、私たちに元気を与えてくれました。長期的に寄り添っていくことができるよう、私自身の活動を模索する日々です。
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Q.東北に関わりはじめたのは、いつ頃からでしょうか。
東日本大震災があった2011年、私は台湾にいました。大きな津波が町を襲ったこと、台湾から寄付金を送っていること、ボランティアが日本に行っていることなどは、ニュースを通じては聞いていましたが、どこか他人事のように映像を見ていたと思います。
きっかけは、2017年に石井光太さんの『遺体-震災、津波の果てに-』を読んだことです。「3.11」の直後、岩手県釜石市の皆さんは、安置所に運び込まれる多くの遺体と向き合い、犠牲者を一人でも多く、家族のもとへ返したい一心で身元確認作業を行ないました。そうした震災の真実を書いた本で、「この本の舞台となった場所へ行きたい」と思い、一週間、東北を訪れることにしました。災害について学ぼうと、資料なども調べ、復興が進む街並みを案内してもらいました。とても印象に残っていることは、東北で出会う人々は、災害のことに限らず「故郷の美しさ」をたくさん話してくださったことです。もちろん、災害の恐怖はまだ残っていると思いますが、「ずっと“被災者”とみられているのはいやだ」という気持ちも伝わってきました。たくさんの方々にお話をうかがい、少しずつ繋がりができていきました。
そして、翌年の2018年、「東日本・家族応援プロジェクト」の一員として福島県も訪れました。
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Q.昨年、台風19号の復興支援でも福島県に行かれたとうかがいました。
最初に旅行で訪れてから、福島県の復興に関心を持つようになりました。原発や避難区域などの課題があるなかで、どうしたら福島県を応援できるかをずっと考えていました。そんなときに、台風19号の被害をテレビで見て、とても心配になりました。偶然、立命館大学の予習・復習や講義の補足など、授業を支援するe-learningツール「manaba+R」で、災害復興支援室が福島県川俣町でのボランティアを募集していることを知り、すぐに申込みました。台湾では「自分に余裕がある時、誰かが困っていると何か行動しないといけない」という思いが常にあり、一人でもボランティアに参加することは可能です。しかし、日本では受け入れの課題もあるためか、一人で参加できることが少なく、留学生は参加できないことが多いのが現状です。災害復興支援室からの呼びかけは、嬉しかったですね。

Q.現地での作業について教えてください。
私たちは、2泊3日で福島県川俣町を訪れ、被災した家から家財道具を運び出す作業を行ないました。災害は、自分一人の力だけで太刀打ちできるものではありません。だからこそ、みんなで協力して作業を行ない、被災した方々に寄り添うことが必要だと思います。しかし、ボランティアに来てもらう側もストレスになることもあります。そういう人たちもいることを考えながら、被災者に寄り添った活動ができることが大切だと、改めて考える機会になりました。
また、私の場合、言葉の壁もありました。家財道具やゴミとして処分するものは、バケツリレーで運び出します。ある板片を「釘あり!」と渡されて、そのまま同じように「釘あり!」と次の人に渡しました。それを見ていた立命館大学の学生から「釘が飛び出て危ないから気を付けてね」という意味が含まれていることを教えてもらいました。私にもわかるように説明してくれたり、学生たちの優しさに触れることができました。
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Q.張さんが活動をするときに心がけていることはありますか。
私は、村本先生と出会い、「東北・家族応援プロジェクト」に参加する機会をいただきました。そのなかで、村本先生をはじめ、皆さんが「支援」ではなく「応援」という言葉を使っていることに気づきました。もちろん、どちらも相手を助けることですが、「応援」のほうが、相手を元気づけたり、上手くいくように一緒に進んでいけるように感じます。

Q. 「東日本・家族応援プロジェクト」について教えてください。
「東日本・家族応援プロジェクト」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、社会への応答責任を果たすひとつの形として、2011年にスタートしたプロジェクトです。東北4県(福島県・宮城県・岩手県・青森県)を巡り、現地の対人援助機関との協働によって対人援助学的実践をしながら、被災と復興の証人・目撃者になることを目指してきました。
昨年、このプロジェクトで福島県を訪れ、漫画展やクリスマスカレンダー作りなどのプログラム、飯館村へのフィールドワークを行ないました。福島県を訪れるのは4度目ですが、懐かしい方々にお会いしたり、プログラムに参加いただいたご家族から元気をもらいました。飯館村でのフィールドワークで出会った、酪農家・長谷川健一さんがモデルとなった『「牛が消えた村」で種をまく: 「までい」な村の仲間とともに』をご紹介したいと思います。長谷川さんは、「日本一、美しい村」とよばれた飯舘村で乳牛50頭を飼っていました。3.11以降、放射性物質が降り注ぎ、全村避難の指示がでました。牛を手放し、牛乳も捨てなくてはいけない苦悩の日々だったそうです。事態が落ち着きはじめ、再び、仲間とともに草を刈り、畑を耕し、そばの種をまき、再起を目指す姿を写真絵本で紹介しています。私は、この写真絵本を読みながら、涙が止まりませんでした。そして、現状を知れば知るほど、自分が対人援助者としてもっと人々に寄り添い、理解し、応援していかなければならないと、改めて実感しました。
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Q.東日本大震災から9年が経ちました。これからどのようになってほしいと考えていますか?
毎日辛いけれど、頑張って日々の生活を続けていけるように応援すること、相手への優しさを少し意識することです。そして、実際に東北を訪れて、感じ取ってほしいと思います。美しい景色を見て・おいしい食べ物を食べて、地元の方々と触れ合ってください。震災から時間がたった今だからこそ出てきた課題も多くあります。事実を真摯に受け止め、私自身が体験したこと・感じたことを皆さんに率直に伝えていくことが重要だと感じています。初めて訪れた東北で地元の方々が「故郷の美しさ」を伝えてくださったように、私も前向きな東北を積極的に伝えていこうと思います。

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いかがでしたでしょうか。
研究室での論文作成やフィールドワークなど、充実した日々を過ごす張さん。ホッとする瞬間をうかがうと「台湾の実家でウサギを飼っています。毎日、母から写真を送ってもらっています。私のオフのスイッチが入る瞬間ですね」と話してくださいました。

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インタビュー中、何度も「日本語は難しい」と話しながらも、東北での支援について、前のめりになりながら真剣に話してくださいました。被災地の方々に寄り添うことに加え、それぞれの地域を訪れ、五感を使って交流することの大切さを感じました。

▼編集後記▼

今回は、一般社団法人オムスビ代表理事森山貴士さん(政策科学部2009年卒業・大阪府出身)をご紹介します。2016年7月に避難指示が解除になった福島県南相馬市小高区で、コーヒースタンド「Odaka Micro Stand Bar」をスタートしました。南相馬市へ移住を決めたきっかけをはじめ、これから挑戦したいことをうかがいました。
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大学卒業後、東京のソフトウェアメーカーに就職し、デザインやプログラミングの仕事をしていました。入社した当時は約1,000名だった社員が、5年後には約5,000名にまで急成長した企業でした。しかし、ふと社内を見渡すと、多くの若手社員が入社しているけれど、新入社員への教育まで手が回っていないために、若い人の成果が出にくい環境にあると感じ退職を決めました。
私が学んだ立命館大学政策科学部は、「社会の課題を解決すること」が学問のテーマでした。学生時代は課題解決に取り組む先輩方に恵まれ、様々なことに挑戦しました。その経験から、「将来的には、地域のなかで人材育成に関わる仕事がしたい」と、考えていました。そんな時、初めて宮城県石巻市を訪問、福島県南相馬市でITビジネスをしている方に出会いました。「若い人と一からITビジネスを創っていきたい」という目標を話してくださいました。「やりたいことと合致する。何か一緒にできるのでは?!」と直感し、2014年7月に南相馬市へ移住を決意。しかし、なかなか思い通りにいかない毎日、ソフトウェアの開発・デザイン、ビジネスモデルやマーケティングのプランニング自体は得意でしたが、営業や経営実務といったところは完全に素人でした。当初の考えを変更して、IT以外で地域を軸にした集まれる場所作りを考えるようになりました。その頃から「この地域で何かしたい」と考える同世代の方々と話す機会が増えていきました。ある時、「避難指示が解除される小高で何かしたい。地域の人が集まって話したりする場所があればな…」と話してくれたことがきっかけで動き始めたのがコーヒースタンド「Odaka Micro Stand Bar(OMSB/オムスビ)」。元手は60万円。中古軽トラを購入し、DIYでキッチンカーを制作することにしました。地元の高校生も手伝ってくれたりして、約2カ月で完成、コーヒーのみの小さなコーヒースタンドの始まりでした。店名の「Micro」には、「小さく始める」という意味を込めています。避難指示解除直後のまだ何もなかった小高。「失敗してもいいじゃないか、まずは小さく始めて、自分たちが行動を起こす姿勢を見せられたらいいんだ」という気持ちでのスタートでした。実際に営業してみると、同じような気持ちを持った地域の方々や支援したいと市外からも足を運んでくださり、少しずつ人が集まる場所になりました。地元野菜の販売やピザづくりなど、町に足りていないと思うことを試行錯誤でやっていました。そして、2018年6月からは店舗をオープン。現在は、子どもからお年寄りまで様々な年代の方々がやってくる「集いの場」になっています。
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2017年5月20日 キッチンカーを中心に「あおぞら市」を開催

小高区は、福島第一原発から北側約15kmに位置しています。避難解除後、約3,500名の住民が帰還していますが、ほぼ半数が高齢者です。それでも持続可能な状態を作るため、地域全体を盛り上げたいと考えています。例えば、パン屋さんや雑貨屋さんがあり、食事やお茶をするところもある。「暇だから、小高へ遊びに行こう!」と、1日楽しく過ごせる街づくりを目指しています。これを実現するためには、私たちだけが動くのではなく、地域の方々が挑戦しないと意味がないと思っています。どんな小さなことでも「これなら自分もできるかも…」と思えること、それを応援してくれる仲間が増えることが大切だと思います。そして、私の専門であるITとも融合し「地域で支え合うITネットワーク」を構築したいと考えています。買い物や移動・日常の暮らしで困ったときに周りの人を頼ったり、逆に自分のできることを地域に役立ててもらえるようなマッチングサービスの機能を活用できたらと考えています。「小高区の幸福度はブータンよりも高い」と言われるくらい、小高区の住民の皆さんが幸せに暮らすことができるお手伝いをこれからも続けていきます。
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お店の風景
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ゼロからの街づくりに挑戦し続ける森山さん。お店のスペースを使い、パソコン教室やプログラミング教室をはじめ、生け花やクリームソーダを作るなど、様々なイベントを開催しているそうです。美味しいコーヒーを楽しみながら、小高区の街づくりを応援してみてはいかがでしょうか。

Odaka Micro Stand Bar(OMSB/オムスビ)
住 所:福島県南相馬市小高区東町1丁目67
定休日:月・金・日


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(立命館CLUB事務局 坂東)

▼第180号読者プレゼント▼

今回は、「防災食共同開発企画『KINOBUYA PROJECT』さんまの缶詰 実山椒・梅」セットで5名様にプレゼントします。
京都の料亭「京料理 木乃婦」×宮城の水産加工品メーカー「木の屋石巻水産」×立命館大学校友会×学校法人立命館の共同プロジェクト『KINOBUYA PROJECT』を発足し、日頃から防災への備えを考えるきっかけを込めた「防災食(さんまの缶詰)」です。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:3/23(月)>

【パソコンの方はコチラ】

【携帯電話の方はコチラ】

※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼179号読プレ当選発表▼

多数のご応募ありがとうございました。179号の読者プレゼント当選者の発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・準硬式野球部さん(香川県)・ハルヨコイさん(奈良県)・ありがとう福西BANDさん(京都府)・C.M.さん(愛知県)・吉儀和平さん(島根県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は3月27日(金)です。お楽しみに。
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