2017.02.12

スポーツ健康科学研究センターシンポジウム

まだまだ寒い日が続いております。
今年は、正月までは暖かかったですが
それ以降は例年よりも雪が多いようです。

今回は、2月6日(月)に開催されました
スポーツ健康科学研究センターシンポジウムをご紹介いたします。
場所はBKCキャンパスのローム記念館で行われました。



来場者は、大学院生や教員合わせて50名程でした。
はじめに田畑センター長より開会の挨拶がありました。
その後、Hassy先生司会のもと
今回の国際シンポジウムの立役者である
小河先生、田口先生による本シンポジウムの趣旨説明が行われました。
今回のシンポジウムは、テキサス大学のRaven教授をお招きし
血圧調整のメカニズムを大きなテーマとして開催されました。
シンポジストはRaven教授、田口先生、斉藤先生、小河先生、森谷先生
でしたが、それぞれの先生方がRaven教授を中心につながっており
海外でご活躍された先生方ばかりでした。

斉藤先生は「1マイクロメータの宝探し」というタイトルで
Microneurographyを用いたヒト交感神経活動の定量法や
宇宙での交感神経活動の検証について発表されていました。
小河先生は次に発表されるRaven教授の「圧受容器による血圧調節」
の講演を日本語でわかりやすく解説していただき
Raven教授のお話もスムーズに聞くことができました。
教授の研究グループは、世界で唯一の技術を持っており
このことが宇宙での研究活動につながったということです。
Raven教授の教え子であるPawekzyk先生がこの技術をもって
実際に宇宙飛行士としてスペースシャトルで実験を行いました。



後半は、スポーツ健康科学研究科の大学院生による
ポスター発表と森谷先生の講演でした。
ポスター発表は全部で21件ですべて国際学会で発表されたものでした。
院生たちの日頃の活発な研究活動がうかがえました。


京都大学名誉教授の森谷先生は「最新運動医科学の展望」と題して
ユーモアありわかりやすくスポーツ健康科学分野の今後について
お話をされました。日頃から積極的にスポーツ活動に励まれており
相変わらずお若く、スリムな体型にもかかわらず
しっかりとしたふくらはぎの筋肉を披露されていました。

神経生理学の分野は非常に難しく、何度も試行錯誤しながら
長い年月をかけて研究を進めてこられた様子がうかがえました。
後継者の研究者も順調に育ってきているようで
今後もさらなる研究の発展に期待したいと思います。


Good day!

sana